イタリア滞在のPKKオジャランの元恋人、ドネル屋チェーン経営中
2011年11月26日付 Milliyet 紙


ケニアで逮捕されるまで続いたPKKの指導者オジャランの逃亡時代に同行していた恋人のアイフェル・カヤがイタリアで目撃された。(オジャランの妻である)ケスィレ・オジャランとともにPKKの2人の「潜伏中の姉(あね)さん」のうちの1人であるカヤはイタリアで新たな恋人とレストランチェーンを営んでいる。

PKKの指導者オジャランは1998年9月9日にシリアを脱出した後ギリシャ、ロシア、イタリア、ケニア間で偽造パスポートを使って出入国を繰り返していた。その当時常に同行していた組織のブラック・ボックスであるアイフェル・カヤがイタリアで目撃された。

カヤはオジャランの当時の恋人であり、オジャランの妻であるケスィレ・オジャランと共にPKKの2人の「潜伏中の姉さん」の1人に数えられている。ロゼリンというコードネームを持つカヤは現在現地のシークレットサービスの保護のもとイタリアのモデナという町で暮らしている。オジャランがケニアの首都ナイロビで逮捕された1999年2月16日に姿を消したカヤは、記者の質問に対して驚きながら「どうやって私を見つけたの?質問には答えません。決して話しません。離れないのならば警察を呼びますよ」と述べた。シムシェキ記者は、カヤの現在の恋人でPKKモデナ支部役員であるメフメト・ジャン・アルトゥンバシュに要求されて黄色のプレス・パスを示した。カヤは警察が自分を手続きに従って取り調べる可能性を懸念し、警察を呼ぶことを断念した。

カヤは12年前と同様未だにギリシャの保護下にあり、ギリシャのパスポートを使用している。カヤは逮捕前のオジャランのヨーロッパにおける最も重要な相談役・通訳にして恋人であり、ギリシャ語、イタリア語、英語、フランス語、トルコ語、クルド語を流暢に話す。イタリアにレストランチェーンを持つカヤは恋人とともに商売に精を出している。1970年にエラズーのマデンに生まれたアルトゥンバシュは、モデナのエミーリア・エスト通り361, 41100にあるエラヴィリア合名会社というドネル・ケバブ屋をN.A.とともに経営し少し前に売却した。カヤも同じ場所で働いており、その納税番号は商工会議所の記録によると03191230360である。

■鼻を整形

カヤは12年で少し変わっていた。鼻を整形しており、ほとんど太っていない。カヤは、イタリアで現地のシークレットサービスによって守られている。同時に彼女を実際に保護している国はギリシャである。イタリアは国際的な問題が起きた場合に簡単に彼女を国外退去させられるよう、カヤにイタリアのパスポートを交付しなかった。カヤはオジャランのヨーロッパ行の後その政治顧問役を担い、オジャランのかつての相談役であり右腕とみなされている。カヤは組織の欧州スタッフのなかで「最も賢い女性」とされている。オジャランがシリアを離れた後ギリシャ、ロシア、イタリアへの旅程を整え、人脈作りのキーパーソンであったカヤのギリシャにおける最も重要な人脈は、ゴルフォ・グルナという女性である。

■以下の問いには答えず

サバフ紙特別情報部長のアブドゥッラフマン・シムシェキ氏は、イタリアにいるカヤに次のような問いを向けた。クルド問題解決に関する追求をどう評価しますか?組織との関わりはありますか?オジャランの逮捕プロセスを説明してもらえますか?PKKとクルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)に向けた作戦をどう見ていますか?トルコに帰る予定はありますか?オジャラン逮捕後12年10ヶ月に渡って何をしていましたか?

■国際逮捕手配書で手配

トルコから国際逮捕手配書によって手配されていたカヤは2008年2月2日にオーストリアからドイツに移動する際疑念を持たれて止められ、ミュンヘンのノイデック刑務所の女子棟に収監された。カヤは当時もギリシャのパスポートを使用しており、必要な書類がトルコから期限内に届かなかったという理由で釈放された。

■高校卒業後、PKKへ

カヤはまだオジャランと公式な婚姻関係にある妻のケスィレ・オジャラン同様エラズー地方出身である。1971年2月28日にビンギョル市で生まれ、同市のイェニキョイに住民登録された。家族が移住したキュタフヤで育った。4人兄弟の2番目で、中等教育3年までしか修了していないカヤは、5年後に(中退者に卒業資格を認める)特別措置の対象となり学校を卒業した。カヤはそれ以降PKKに参加した。オジャランとともにいることが明らかになるとキュタフヤで暮らすカヤの父ハサン・フェフミ・カヤと母のザヒデ・カヤは、「娘がアポ(オジャランの愛称)の愛人になるわけがない」と話した。カヤの家族は、オジャランの逮捕後しばらく警察によって保護されていた。

■潜伏中の戦闘要員

カヤは、カスィレ・オジャランとオズデミル・サバンジュ暗殺の容疑者である革命家人民解放党戦線(DHKP-C)のフェフリエ・エルダルとともにヨーロッパのシークレットサービスによって守られトルコに送還されていない「潜伏中の女性戦闘要員」に数えられている。諜報機関関係者はロゼリンについて「諜報員であり、保護下にある」と述べている。また、ケスィレ・オジャランはスウェーデンで暮らしており、以前ベルギーにいたフェリエ・エルダルは殺害されたともいわれている。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:24661 )