オスマン家の末裔、一同に会して会食会
2011年11月28日付 Hurriyet 紙


オスマン家の末裔達は、ベイオールのハジュ・アブトュッラー・レストランに集った。 同レストランは1888年に設立され、スルタン・アブドゥルハミト2世から設立の認可を賜っている。この昼食会参加者の中には、スルタン・ムラト5世の孫オスマン・セラハッディン・オスマンオール氏、スルタン・アブドゥルハミト2世の孫ハルン・オスマンオール氏、エンベル・パシャの孫アルズ・エンベル氏、スルタン・ムラト5世の孫テルギュザル・イリス氏、スルタン・メフメト5世(レシャト)の孫エメル・ヌリジハン・ボボ氏、その息子ナズム・ボボ氏がいた。昼食会にはネヴザト・ヤルチュンタシュ教授も参加した。

■メニューは宮廷料理

オスマン家の末裔達は、まず、スルタン・アブドゥルハミト2世認可のハジュ・アブドゥッラー・レストランで昼食会を行った。末裔たちには、オスマン帝国時代の宮廷料理であるエルバサン・タワ(子羊のヨーグルト風味オーブン焼き)、ヒュンキャール・ベーエンディ・ケバブ(肉煮込みナスソース添え)、イチ・ピラウ(レバー入りピラフ)、インジル・タトゥルス(イチジクの煮込み菓子)、アシュレ(乾燥フルーツ入りゼリー風菓子)、カルシュク・コンポスト(フルーツ・コンポート)、ナル・スユ(ザクロジュース)が供された。

■スルタン・ムラト5世の孫、「華麗なる世紀」を批判

オスマン家の末裔達は、会食後、記者団の質問に答えた。スルタン・ムラト5世の孫、オスマン・セラハッディン・オスマンオール氏は、スルタン・スレイマン1世の生涯と治世を描いたドラマ「華麗なる世紀」について語った。オスマンオール氏は、ドラマを時々視聴していると述べ、事実と異なる部分があるという批判についてコメントをした。オスマンオール氏は、「ずっとトルコに住んでいるわけではないので、毎回は見れないが、視聴している」と述べた。「毎回ではないが、何話かドラマを見た。ご承知のように、これはテレビ・ドラマであり、歴史ドキュメンタリーではない。この2つを区別する必要がある。ドキュメンタリーであれば、多くの批判が起こる。しかし、これはドラマなのだ」と氏は語った。オスマンオール氏はこのドラマには所々批判されざるをえない面があるとし、「(批判すべき個所は)たくさんある。まず、スルタン・スレイマンの統治期間は46年間だった。遠征距離を数えると48,000kmにものぼり、遠征にエアコンつきの車で行ったわけではない。馬に跨り移動していたため、長い時間を要したのだ。つまり、ハレムで過ごす時間はそれ程なかったわけである。ドラマでは、このことが語られておらず、あたかも治世の大部分をイスタンブルのトプカプ宮殿で過ごしているかのように描かれている」と批判した。

■書籍『聖遺物』を贈呈

オスマン家末裔達は頻繁に集っているのかとの問いに対し、オスマンオール氏は、定期的ではないが時々集っていると回答した。氏によると、集まった際にはトルコで話題になっている事柄について語ったり、自分たちの家族のことを話していると述べた。その後、レストランよりオスマン家末裔の各家族参加者に書籍『ムハンマドの外套と聖遺物』が贈呈された。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:24682 )