ラーリージャーニー国会議長、英大使館襲撃事件に関してコメント
2011年12月01日付 Jam-e Jam 紙


「学生らの行動はイギリスに対するイランの世論を象徴するもの」

 アリー・ラーリージャーニー国会議長は昨日の記者会見の席上、イギリス大使館前でイラン人学生らが起こした行動について、イラン国民全体の考えを象徴するものだとの見方を示し、「イラン国民は過去数十年間のイギリスの行動に憤慨してきた。もしイギリス政府がそのことに疑いをもっているのなら、世論調査でもするがいい。イラン国民が同国政府に対してどのような見方をしているのか、分かるだろう」と強調した。

 ジャーメ・ジャム紙記者の報告によると、アーザル月10日〔12月1日〕の「国会の日」に際して開かれた記者会見の中で、ラーリージャーニー氏は「イギリス政府は〔79年の〕革命後、イラン国民の意志に敬意を払うことができたはずだ。ところが敬意を払う代わりに、彼らは悪賢い行動を選択した〔‥‥〕」と述べた。

 同氏は学生らに対し、法の枠組に則って行動するよう勧め、「国会は〔イギリスとの〕関係引き下げに関する法律を可決したが、それはまさにこの〔法という〕枠組に則った行動だった。関係引き下げ法はイギリスの敵対的な振る舞いに対する〔我が国の〕回答だったのだ」と付け加えた。

 ラーリージャーニー氏はイギリス政府に対して別の措置を講じる予定はあるか、またイランとEUの今後の関係はどうなるのか、との〔トルコの〕テレビ局TRTの記者の質問に答える形で、「〔‥‥〕イギリス政府がもし現在の方針を続けるならば、イラン国民も相応の、同じような措置を講じることになるだろう」と述べ、さらに「イランは一部のヨーロッパ諸国とは〔深い〕経済関係を有している」と強調した上で、「もちろん、一部のEU諸国に対する我々の立場は、すでに彼らの過去の立場に鑑みて変化してきている」と続けた。

 ラーリージャーニー氏は〔‥‥〕さらに、「EU加盟国はイラン国民に対して、それに相応しい振る舞いで接するべきだ。イギリスと同じような振る舞いを選択すべきではない」と述べた。

 ラーリージャーニー氏はまた、学生らによる自然発生的な運動に対するイギリス政府当局者らの昨夜の対応、ならびに彼らが口にした一部の言い方について、「一部の語句は〔イランに対して用いるには〕相応しいものとは言えないものだった。各国は〔別の国について話す時は〕それぞれの国民に相応しい、丁寧な言葉遣いを用いるべきだ。極めて後ろめたい過去をもつイギリスという国が、我が国の学生たちに対してあんな口を利いてくるとは、イラン国民も驚いている」と声を荒げた。

 同氏はその上で、「イギリス政府は学生たちの行動ならびに〔イラン国会による〕関係引き下げ法の可決を口実に、自らの過去の行動にフタをしようとしている」と付け加えた。

 ラーリージャーニー氏は、イギリス政府との関係改善に向けた計画はあるのかとの記者の質問に答える形で、「イギリスが関係改善を図るべきなのであって、我々ではない。イギリスはいつも、自らの行動によって、イラン国民が〔同国に対して〕深い悪感情を抱く原因を作ってきた。イギリス政府は自らの敵対的振る舞いを見直すべきだ。いうまでもなく、イギリス政府との関係引き下げ法でも、このことが明記されている」と語った。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:24712 )