英政府に抗議する学生ら、最終声明を発表「妥協はしない、イギリスとは関係を断絶すべき」
2011年11月30日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】イギリスによる反イラン政策に抗議する学生たち、自称「内乱を煽動する古狐の巣を占拠して、座り込みの抗議運動を行う会」の最終声明が公表された。〔‥‥〕内容は以下の通り。

慈悲深く慈愛あまねき神の御名において

「内乱を煽動する古狐の巣を占拠して、座り込みの抗議運動を行う会」は、イギリス王国をはじめ、人権を声高に主張する者たちによるテロ行為の犠牲者となった、イラン・イスラーム革命の殉教者たちの清き御霊のご助力を乞いつつ、政府ならびに国会に対し、在テヘラン・イギリス大使館による外交活動を終わらせるよう、また〔イギリスとの〕関係の引き下げで満足しないよう要求する者である。

我が国の核の専門家であった殉教者シャフリヤーリー(彼の殉教は、イギリスがテロリストであることを示す明白な例に他ならない)の神聖なる御霊を讃えつつ、イギリス・テロ体制に抗議する我々学生たちは、イラン国民に対するイギリス政府の卑劣な犯罪行為の主な例を、以下に列挙する。我々はそれにもとづき、このスパイ行為と内乱煽動にまみれた腐敗の巣窟の占拠を実行したのである。

1.「内乱を煽動する古狐の巣を占拠する学生たち」は、この〔英〕大使館こそ、88年の内乱〔=2009年大統領選挙後の騒乱〕をイラン国民、ならびにイスラーム体制に向けて組織化した主要なアクターの一つであると考えている。〔2009年の騒乱を〕メディア上で大いに煽り立て、反乱分子に財政・政治・安全上の支援を与えることで、イラン国民の名誉を愚弄したこの〔英〕政府との関係断絶は、偉大かつ誇り高きイラン国民にとって相応しい行為と言えるだろう。〔‥‥〕

2.昨年、イギリス諜報機関の長官を務めるジョン・パワー〔※正しくはジョン・サワーズ〕は昨年、イランと対峙していくには諜報活動が必要だと述べた。そしてその直後、我が国の偉大なる核専門家である殉教者シャフリヤーリーがモサド分子によって暗殺され、イギリス諜報機関の計画が露見したのである。「内乱を煽動する古狐の巣」を殉教者〔シャフリヤーリー〕の殉教記念日に占拠することは、〔イギリスに対する〕大学界、そして学生たちのささやかな返報にすぎない。この殉教への復讐の精神は、間違いなくいつまでも〔イラン国民の〕心の中に残り続けるだろう。〔‥‥〕

3.アメリカとともにイギリスは自らが中心となって、様々なこと、特に核問題を口実に他国に対して偉大なるイラン国民への敵意を煽り、またイランへの軍事攻撃に関して、たわごとを口にしてきた。こうした同国の言動はここ数カ月、恥知らずなほど拡大し、ついにこの汚れた政府はイラン・イスラーム共和国の中央銀行に対する制裁発動という挙にまで出た。これはイラン国民への宣戦布告も同然であり、革命的学生たちが本日、「内乱を煽動する古狐の巣」を占拠したのは、こうした宣戦布告に対するささやかな返報にすぎない。イギリスは、自らがイランで行ってきた内乱煽動行為に対する長年の怒りを精算すべく、偉大なるイラン国民が今後どのような行動を取るのかを、覚悟しておくべきだ。

4.「内乱を煽動する古狐の巣」を占拠した我々学生は、イギリスとの関係引き下げを決めた国会の最近の措置は、イギリスのイラン国民に対する汚らわしき悪意にまったく釣り合うものではないと考える。我々はこの邪悪なる政府との完全なる関係断絶を求める者であり、自らの権利への要求については、一切妥協しないことをここに表明する。


 テヘランの各大学の学生たちは本日午後、イギリスの敵意への回答として、同国の大使館に侵入した。集会参加者らは、革命防衛隊ゴドゥス部隊のガーセム・ソレイマーニー司令官〔※〕や殉教シャフリヤーリー、そして殉教者アリーモハンマディーらの写真を手に持っていた。

※訳注:ガーセム・ソレイマーニーは、革命防衛隊の対外任務を担っているといわれる「ゴドゥス部隊」の司令官で、アメリカによる制裁の対象となっている。今年の10月下旬、米議会の公聴会で、軍事専門家らがソレイマーニーをはじめとする革命防衛隊関係者の暗殺を主張したと報じられたことをきっかけに、彼は一部から英雄視されるようになった。彼の「英雄化」を促すように、「この人物はかつてハーメネイー最高指導者から『生ける殉教者』と讃えられた」とする内容の報道も一部で流れた。

 この集会では、イギリスやシオニスト体制の旗が「イギリスに死を」のシュプレヒコールとともに、学生らによって燃やされた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:24713 )