アフメト・ダウトオール外相は、5日間のドイツ訪問の一環として、ケルン市のアンタキヤ・アラブ正教聖ディミトリウス教会とオールド・シリア教会の聖ペトルス教会・聖パヴルス教会を訪れ、トルコ国籍のキリスト教徒市民と会合をもった。
ダウトオール外相は、ここで行った演説で、(トルコのマルディンにある)聖ガブリエル修道院問題について、他意があると思わないでほしいと述べ、そこで起こった問題が完全に法的な問題であったことを強調した。聖ガブリエル修道院が差し押さえられたわけではないとするアフメト・ダウトオール外相は、トルコで森林地帯は法の保護下にあり、今回の事件は完全に、この法に関係して起きたことだと述べた。
同じ状況がモスクについて起きたとしても、同じことがおきたとするダウトオール外相は修道院が現在も活動中であり、そして永遠に活動し続けることを期待していると語った。
アンタキヤ・アラブ正教聖ディミトリウス教会のムサ・チフッチオール氏は、ダウトオール外相に自分たちを初めて訪れた外務大臣であるとし、組織を代表して感謝した。ダウトオール外相は、儀礼にのっとり、教会でろうそくに火をともした。
ダウトオール外相はその後、2004年のネオナチ・テロ組織の爆撃で22人が負傷したケルンのトルコ人地域として知られるカウプ通りの商店を訪れた。
■ダウトオール外相、明日はボンへ
ダウトオール外相は明日、「外国軍撤退後のアフガニスタンの将来」を主要なテーマとする国際アフガニスタン会議に参加する。タリバンとパキスタンの代表が参加しない会議で重要な具体的な成果がえられるかは疑問視されている。アフメト・ダウトオール外相は、また、会議に参加する国々の外相と頻繁に会合する予定である。
シリア教会が、プロテスタントよりも古い宗派であることを述べたダウトオール外相は、トルコがシリア教徒にとって今も生活の場であることを強調し、アラム語とその文化をこのケルンの地で守っているシリア教徒たちに感謝した。
■トルコ語を忘れないで
ダウトオール外相は、シリア教徒たちがトルコ語を忘れないことを望み、これから20年後に他の外務大臣が訪問した時にトルコ語でコミュニケーションが出来ることを希望していると述べた。
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( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:24757 )