おかしなトルコの迷信16選
2011年12月06日付 Milliyet 紙


文化観光省は、トルコに広まる迷信をインターネットサイト上にまとめた。何世紀もの間受け継がれてきた迷信は人生の様々な場で影響を与えている。

文化観光省のインターネットサイトでの解説では、迷信は古くから人とともに常にあったと紹介された。迷信の大部分が、科学や知性、近代化、信仰とは関係ないとされ、残念ながらこの種の迷信は人間の心や頭や体から、引き離され捨て去られなかったという。
トルコ人の持つ迷信には次のようなものがある。

靴がひっくり返るのは病気の兆しである。1月1日に会った人があなたにとって良い人なら、その年は健やかとなり、良い人でなければ病気になる。金曜日に母親の胎内に宿った子どもは賢くなる。月曜日に始められた仕事は進まない。

2人の娘の間を通った少年は髭なしになる。2人の女の間を通った男は影響力がなくなる。
部屋の灯りを男がつけると、その家は常に繁栄し豊かになる。女が道で男の前を横切るのは不吉である。女が2人の男の間を通ると子どもができない。

お茶を半分飲む女は未亡人になる。狩りに行く人の前を女が通ると成果がない。このためその人は狩りに出るのを諦める。狩りに行く人の後ろから、妻が箒を投げる。

手を洗うとき最初に右手から始めなくてはいけない、左手から始めると縁起が悪い。靴下をはくとき足をメッカの方向に向かって伸ばすのは正しくない。右の掌がかゆいとお金が入り、左の掌がかゆいとお金がでていく。

夜に爪を切ってはいけない。夜ガムをかんではいけない。夜にかむガムは傷んだ肉である。子は妊婦が偏食するとき目にしたものに似る。夜ひそかに月の光の影で水浴びをすると月のように輝く。

星が流れるとき誰かが死ぬ。満月に生まれる子供は幸運で、将来が明るい。満月に生まれる女の子は月のように輝き美しくなる。夜、月に向かってつばを吐く、罵ると不運が訪れる。太陽は美人を日射病にする。

産後40日以内の女性は家からあまり離れてはいけない。生後40日たっていない赤ん坊を一人にするときは枕元にナイフと玉ねぎ、ニンニクを残す。

フドゥレレズ(5月6日の春祭り)の日に縫物をしてはいけない、木や植物は伐ってはならない、生物を殺してならない。これらをすると、新しく生まれる者には母親の胎内でフドゥレレズの歪みがおこる。

夜、鏡を見ると寿命が縮む。夜に口笛を吹くのは(宗教上の)罪悪である。夕方に門の前を掃いてはならない。バイラムはひげを剃ってはならない。バイラムの前日とバイラムには木を切ってはならない。夜に湖に入るのはよくない。夜には精霊や妖精が湖で水浴びをする。夜には水にとびこんではならない。沸騰した湯にナイフを入れてはならない。夕食に玉ねぎが出たところには天使は来ない。

新郎新婦が寝室に入る前、どちらかが間違って猫を踏むと、成功しない。犬が時を得ず夜に吠えたり、雄鶏が時を得ず鳴いたり、水牛が夜に鳴いたりすることは悪いことの兆しである。犬が空に向かって吠えれば、血が流れるということである。雌鶏が雄鶏のように鳴くことは不吉である。鳴いた雌鶏は屠られる。聖者アリが撫でたために、猫はどんな時も背中から落ちない。

家の蛇はその家の見張りである。狼たちが吠えると、牛を食べないようにと天から狼に食べ物が降ってくる。高原にはじめて出た時に家畜の中を知らない人が通ると、家畜は妊娠せず、出産しない。コヨーテが吠えたら地面に唾を吐かなければならない、でなくば災難が訪れる。

ナイフでパンを切ってはならない、家の豊が逃げる。パンの屑を地面に捨て、足でつぶすと家が栄える。母親からあまりに良く面倒を見て貰う者は運に恵まれない。ビスミッラー(神の御名において)と言わずに食事をする人は満腹にならない。悪魔もその人と一緒に食事をする。

ドアの前に座る者は中傷を受ける。壁の隅で眠るのはよくない、人にぶつかられる。家の中がきれいでないと、そこに天使でなく悪魔が来る。4月の雨はザムザムの水(カーバ神殿近くの井戸の聖水)のように幸運である。4月の雨にぬれることは人に健康をもたらす。

虹の下を男が通れば娘が、女が通れば息子ができる。あられが最初に降った時はいくつか食べると健康に良い。五つの石遊び(地面ばかり見ること)は日照りのしるしである。雷が光った時は地面にナイフを刺すと良い。

炎に唾を吐くこと、炎を罵ること、炎に爪を捨てること、水を注ぐことは不運をもたらす。朝、家から他の人へ火を与える者の(他人の面倒ばかり見ている者の)家系は途絶える。鍋で水を無駄に沸かすと敵が増える。病気になった動物の死体は焼くのが良い。灰の上に水を注いではならない、小便をしてはならない。楡の木からゆりかごとタンスを作ってはならない。悪魔はイチジクの木の下で寝る者を連れていく。

畑で密通がなされると繁栄しない。ブドウの種、スイカの茎部の皮の中身を食べる者は孤児になる。作物が植えられた畑に小便をしてはならない、でなくば性的関係がえられない。子どものおむつを野生の木にかけると子どもが野性的になる。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:24772 )