チェチェン、トルコ人労働者1200人の「軟禁」続く
2011年12月07日付 Zaman 紙
チェチェン共和国の首都であるグロズヌイで、チェチェンの兵士がグデルメスとアルグンの工事現場からの出入りを禁止したことで、1200人のトルコ人建設労働者が軟禁状態におかれている。建設会社の幹部がチェチェンを去る中、労働者たちはお金もなく、途方に暮れている。
建設会社ボラのアルグン工事現場で人事担当者として働いているソネル・ビルギリ氏は、電話を通じて様子を伝え、チェチェンの兵士はトルコ人に対して手を出すことはないが、大変過酷な状況にあることを語った。
チェチェン共和国で巨額の建設投資を行っているアゼルバイジャン系の会社で働く1200人のトルコ人労働者の軟禁状態は続いている。5か月もの間給料が払われないため厳しい状態にある労働者たちは、機会を見つけては携帯電話からインターネットに接続し、近親者らに助けを求めている。建設会社の幹部がチェチェンを去ったため、建設会社の機材等所有物を守ることに苦心しているチェチェン人兵士たちは、工事現場への人と車の出入りを禁止した。お金をもらえないだけでなく、最低限の食料も尽きかけている労働者たちは、これからどうするかを考えている。労働者たちはトルコに帰国するために、関係当局からの援助を必要としている。
電話で連絡を取っている労働者のうち、タンク担当の工事責任者であるアーデム・イルカズィは2人の子供の父であるが、「ここへは、家族により良い生活をさせるために来た。しかし今とても厳しい状況にいる。お金がないため外にも出ることができない。アルグン工事現場の同僚たちの状況はさらに深刻だ。会社の幹部たちは逃げた。チェチェン人兵士たちは工事現場を占拠し、出入口を閉鎖した。外に出ることも許してくれない。唯一の連絡手段といえば携帯電話のインターネットくらいだ。いろんなところにメールを送ったが、成果はない。どうしたらよいのかわからない。関係当局からの助けをお願いしたい」と語った。
800人の労働者が働くアルグン工事現場では、人事担当者として働いている1人の子供の父親であるソネル・ビルギリ氏は、兵士たちが出入口を閉鎖し、建設会社の機材等所有物を守ろうとしていると伝えてきた。中では機材などの数が数えられていると述べるビルギリ氏は、「いまのところ、兵士らは我々に何もしていない。どんなことであれ、手を出してはいない。しかし我々はここで軟禁されている。どうなるかわからない。最低限必要な食料も尽きかけている。お金もないし深刻な状況なのだ」と語った。
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( 翻訳者:奥 真裕 )
( 記事ID:24779 )