国会、イランとイギリスの関係レベル引き下げを決定:イギリス大使、イランから追放に
2011年11月28日付 Mardomsalari 紙

【政治部】国会は昨日、イギリスとの関係レベル引き下げを絶対的多数で決定した。こうした決定は現下の状況では唐突なものとは言えないだろう。実際、イギリス政府がイラン政府に敵対するもっとも活動的な国の一つであり、対イラン制裁の採択、及び制裁強化で重要な役割を果たしているときにあって、国会が同国政府の政策に対して何らかの報復に出るだろうということは、十分推測できることであった。〔‥‥〕

 昨日、イギリスとの関係引き下げに関する法案が議会に提出され、可決された。しかも、同法案に反対した議員たちは、〔イギリスとの関係維持を主張したのではなく、〕同国との関係を完全に断ち、イギリス大使館に錠をかけるよう求めたのであった。〔79年の〕革命の勝利後、イラン・イギリス関係は浮き沈みが激しく、緊張のない通常の状態を維持するようなことは一度もなかった。これまで2度にわたり、イラン・イギリス関係は断絶されてきたし、政治的・国際的な事由により、関係が悪化したこともしばしばであった。

 昨日、イギリスとの関係縮小法案総則に179名の議員が賛成票を、4名が反対票を投じた。棄権は11票であった。この法案の総則が可決されたのち、議員らは「イギリスの死を」を叫んだ。

 同法案の起草者としてボルージェルディー氏が、同法案への反対議員としてアフマディー=ビーガシュ氏とヌーロッラー・ヘイダリー氏が、また同法案の賛成議員としてソブハーニーニヤー氏とザフレ・エラーヒヤーン氏が、それぞれ発言を行った。すでに指摘したように、法案に反対した議員たちは、イギリス政府に対してより厳しい態度で臨むべきだとの考えをもっていた。

 この法案によれば、イラン外務省はイギリス政府との外交関係を代理大使のレベルまで引き下げなければならない。イギリスとの関係縮小法案の唯一の条項によれば、イラン外務省は国益と偉大なるイラン国民の権利を守ることを基本として、2週間以内にイギリス政府との外交関係を代理大使レベルに下げ、経済・商業関係についても最低レベルにまで引き下げることが義務づけられている。

 またこの法案の補足第1項によれば、イギリスの敵意ある政策に変化が生じた場合は、外務省は関係レベルを引き上げることができる。また同法案の補足第2項では、外務省はほかの国々がイギリスと同じような行動を取った場合についても、適切な決定が採択されるよう、国会に報告を行うことが義務づけられている。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8409094 )
( 記事ID:24783 )