トゥンジェリでおこなわれた「デルスィム」ミーティング
2011年12月11日付 Milliyet 紙

トゥンジェリでいくつかの地方自治体と市民団体(NGO)が行った「デルスィム」に関するミーティングで、レジェップ・タイイプ・エルドアン首相の「デルスィム」の謝罪を受け入れることはなかった。ミーティングで読みあげられた6項目からなる声明では、行われた残虐行為を明らかにすること、責任の明示、セイト・ルザーとその仲間の墓地を明らかにすること、調査委員会の設置、国会で国家の名のもとにデルスィムの人々に謝罪すること、トゥンジェリという名前を廃してデルスィムという名前に戻すことを望んだ。
世論において「デルスィム事件」が議論されるようになり、またレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が謝罪したのに続いて、トゥンジェリ市長で平和民主党所属のエディベ・シャーヒン氏といくつかの地方自治体の長、さらには44の市民団体がこの問題についてミーティングを開催した。ミーティングには、公正発展党(AKP)と共和人民党(CHP)系の市民団体と自治体長は招待されなかった。平和民主党のムシュ県選出議員デミル・チェリ氏、トゥンジェリ市長エディベ・シャーヒン、芸術家のフェルハト・トゥンチと、1938年事件の生存者および目撃者5人(内女性一人)と様々な県から集まった約5千人の人が参加した。

■受け入れられるか?

ミーティングでは、まず事件の生存者であるエモシュ・バクライ氏とベゴ・ポラト氏、ヒュセイン・ギュル氏が話した。トゥンジェリ市民の名のもとに準備された1937-1938年事件をテーマとした共同声明を、ペルテク市長ケナン・チェティン氏が読みあげた。チェティン氏は、レジェップ・タイイプ・エルドアン首相のデルスィム市民への謝罪を取り上げて、参加者に「首相は謝罪した。これを受け入れられるか」と問うと、「いいえ、受け入れられない」との答えが返ってきた。チェティン市長は、共和人民党首ケマル・クルチダルオール氏と、共和人民党所属トゥンジェル選出議員カメル・ゲンチ氏をも批判した。チェティン氏は、1938年に起きた事件が虐殺であったと述べ、クルチダルオールとゲンチの名前を挙げた際には、ミーティング参加者からブーイングが起こった。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:24816 )