バウシュEU担当相、アルメニア大統領を批判
2011年12月11日付 Yeni Safak 紙

エゲメン・バウシュEU加盟交渉担当大臣は、アルメニアのセルジ・サルキシャン大統領に対して強い反発を示した。バウシュ大臣はサルキシャン大統領が、「トルコは、エレバンにある虐殺記念碑で敬意を示すような、真のヨーロッパの政府によって統治されるだろう」という表現を用いたとし、サルキシャン大統領に関して、「身の程知らず」と述べた。さらにバウシュ大臣は、「誰もトルコ人をひざまずかせる力を持ってはいない」と反論した。

公正発展党のキャウトハーネ区党大会に参加したバウシュ大臣は演説で、アルメニアのセルジ・サルキシャン大統領に強い反発を示した。バウシュ大臣はサルキシャン大統領を、「身の程知らず」と批判し、「以前、小さな隣国の身の程知らずな大統領が、「トルコ人もいずれひざまずく」と、自分の分をわきまえない言葉を述べた。私は若者があふれるキャウトハーネから彼にメッセージを送りたい。あなたは国民を、飢餓や貧困から救うことが出来ない状態にしてしまった。アルメニアの人口は、飢餓により400万人から200万人に減少した。国民は世界中に移住している。その一部は我が国にも来ている。彼らは我が国の老人や子供の世話人として働いている。これはトルコ国民の心がいかに広いかを示している」と話した。またバウシュ大臣は、「私たちも彼に返事をする必要があるなら、トルコ人をひざまずかせることは誰も出来ない。返事として使うことの出来ることわざがあるが、そこまでは言わないでおこう。彼はその発言の、自分自身や国民への対価を考えたとき、発言をしたことを後悔し始めるだろうと私は考えている。私たちはこの、国民に対しての意識のなさを分からせることもできる」と述べた。

サルキシャン大統領が、「いつかトルコ政府は、アルメニア人虐殺へのアプローチを考え直す勇気を持つだろう。遅かれ早かれ、自国を欧州の国家と見ているトルコは、ツィツェルナカベルド(エレバンにある虐殺記念碑)で敬意を示すような、真のヨーロッパの政府によって統治されるだろう」という表現を用いたことが報じられていた。

■ キャウトハーネ党大会

公正発展党の第4回キャウトハーネ定期党大会は、ジェマル・カマジュ体育館で始まった。党大会にはバウシュ大臣とともに、公正発展党副党首のエクレム・エルデム氏、イスタンブル県知事のアズィズ・バブシュジュ氏、キャウトハーネ郡長のファズル・クルチ氏、党大会の会員と、党員らが参加した。

演説の後、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相のメッセージが読まれた。会場の党員らは、エルドアン首相に長い間拍手を送った。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:24818 )