ハーシェムザーデ=ハリースィー「アゼルバイジャン共和国でのイスラーム布教禁止は人権違反」
2011年12月11日付 Mardomsalari 紙
東アゼルバイジャン州選出の最高指導者専門家会議の議員であるアーヤトッラー・ハーシェムザーデ=ハリースィーは、「イスラームと世界中のムスリムたちの保護者であるイラン・イスラーム共和国政府が、アゼルバイジャン共和国でこのような傲岸不遜なる声が上がっているのを自らの耳元で聞いておきながら、怒りで身を震わすこともなく、泰然自若としているようなことが、どうしてあり得ようか。イスラーム共同体〔の成員〕である汝らよ、立ち上がれ、イスラームはバクーで、汝らに助けを求めているのだ」と述べた。
イラン労働通信がタブリーズから伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーシェム・ハーシェムザーデ=ハリースィー博士は、タブリーズにあるイマーム・ホセイン・モスクで開かれた、「アゼルバイジャン共和国におけるイスラーム布教禁止令の法的次元に関する検討会議」の席上で、アゼルバイジャン共和国の学校でヘジャーブが禁止されれば、次にイスラームの布教が禁止・制限され、最後にはイスラームを希求する者たちがバクーの監獄で拷問され、あるいは殺害されることになるのだと指摘した上で、〔‥‥〕“アッラーのお告げを伝える者たちは彼を畏れ、アッラー以外の何者も畏れない。アッラーは清算者として万全であられる(アル・アハザーブ章39)”の章句にふれて、次のように述べた。
コーランは訴えている、”神の人々は神の言葉を広め、神を畏怖し、神を除いてはいかなる力も畏れず、神は彼らにとって完全無欠で、保護者である”、と。しかし、アゼルバイジャン共和国政府とその国民議会は、イスラームの布教者は神の言葉をイスラームの地バクーにおいて広める権利を有さないこと、またバクー市民もイスラーム学の教育センターや神学校でイスラームの教えを学び、イスラームを宣伝する権利を持たないことを、公式に発表している。コーランはイスラームの布教を命じているが、アゼルバイジャン共和国政府はそれを禁じている。これはコーランに反することではないのか?これは背教ではないか?
〔‥‥〕
最高指導者専門家会議の東アゼルバイジャン州議員はこう加えた。
イスラームの目覚めの時代と言える現状において、イスラームを求める声が世界中で鳴り響いている。エジプトやチュニジア、そしてあらゆるイスラーム諸国でイスラームを求める人々が立ち上がっている。アメリカやヨーロッパ、その他非イスラーム諸国の中心部でも、ムスリムたちが自由にイスラームの声を高らかに叫び、最新のあらゆる手段でイスラームを宣伝している。またアゼルバイジャン共和国では国民の絶対多数が忠実なムスリムであり、70年におよぶ反宗教的な共産主義の圧力下にあっても、彼らは宗教的な血と情熱を枯らすことがなかった。このような世界の状況にあって、そしてこのようなイスラーム国家において、反イスラーム的なアゼルバイジャン共和国政府と同国の、いわゆる「国民」議会が、自国のムスリム国民の絶対多数の望みに反して、共産主義的で反宗教的な無明(ジャーヒリーヤ)時代に後退し、その時代を記念してイスラームのヘジャーブを禁止し、イスラームの布教を禁止・制限しようとしていることは、驚くべき異端(ビドア)ではないだろうか。もしこれが異端でなければ、なんだというのか。
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同氏は、この異端はイスラーム及びイスラーム諸国における異端であるのみならず、世界に類を見ない世界的な異端であり、法的異端であると指摘した上で、「何人にも、またいかなる国にも、その国の言論・信仰・思想の自由および布教の自由を禁止する権利はない。なぜなら、これは国家を超越した問題であり、それには国境などないからだ。神の宗教、そしてその布教に国境などなく、聖法に反し、非国民的で、非合法的な今回の法律は、あらゆる権利を侵害するものである。人権を侵害し、世界人権宣言のいくつかの条項に明白に違反している」と続けた。
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( 翻訳者:8408061 )
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