アメリカ、「仮想イラン大使館」をネット上に立ち上げ(2)
2011年12月08日付 Jam-e Jam 紙
「仮想大使館」立ち上げに対する反応
アメリカが仮想大使館を立ち上げたことが話題となる中、一部のイラン当局者は、ヒラリー・クリントン氏の〔イラン・米間の関係の架け橋として仮想大使館を活用するという〕約束に早速反応を示している。中でもラーミン・メフマーンパラスト外務報道官は、「アメリカには国際関係、特にイラン・イスラーム共和国のような強大な独立国家との関係について、深い迷いが生じているように見受けられる」と述べた。
またアリー・ラーリージャーニー国会議長もクリントン氏が仮想大使館の立ち上げを発表した時点で、「米国務長官の発言は極めて無意味かつ無根拠であり、その件に関して意見を述べる必要性すら感じない」と述べている。
ラーリージャーニー氏はさらに、「長官は外交をおもちゃと取り違えている。彼女の話す内容は、とても責任者のものとは思えない。外交とは国益を守るためのものであり、化粧道具とは違う」と語った。
この〔仮想の〕大使館が正式に立ち上げられたことが発表されたことを受け、昨日も一部の国会議員たちは、これをスパイ活動のための行動だとコメントしている。
この件に関し、国会の国家安全保障外交政策委員会の副委員長は米政府による仮想大使館の立ち上げに言及し、「当然のように、今回のアメリカの行動にはスパイ活動を行うという意図がある。彼らは、国内の人々と接触を図ろうとしているのだ」と述べた。
ホッジャトルエスラーム・ホセイン・エブラーヒーミーはさらに、「革命初期にスパイ活動というアメリカ人たちの目的が、〔テヘランにあった〕かれらの実際の大使館で見つかったことを考えれば、彼らが仮想大使館を立ち上げることで、スパイ活動という目的を実現させようとしていることは間違いないだろう」と明言、今回のアメリカの行為は過去の陰謀の延長線上にあるとした上で、「今回のアメリカの政策が成功するようなことはないだろう」と続けた。
同氏によれば、イランにはサイバー空間において、こうした陰謀への対抗策を講ずる能力があるという。その上で同氏は、「我々のサイバーパワーは強力であり、素晴らしい対策を講ずることができる」と胸を張った。
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( 翻訳者:8408031 )
( 記事ID:24882 )