環境省、古い家電製品を無料回収へ
2011年12月20日付 Hurriyet 紙

環境省は、故障したパソコン、携帯電話、耐用年数を過ぎたテレビ、冷蔵庫を無料で家庭から回収する決定を行った。問題とされる廃電化製品には一般的な認識とは異なり、置いておくだけでも発ガン性の影響がある事が明らかになったからだ。

ブギュン紙のエルドアン・スゼル記者の報道によると、環境都市整備省は、経済耐用年数を過ぎた電気製品が人の健康を大きく脅かす事を理由に、新「廃棄物」条例案を作成した。

同条例案では、パソコン、モニター、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、携帯電話などの家庭、オフィス、産業用の、耐用年数を過ぎた、あるいは故障を理由にそれ以上利用できなくなった、又、修理不可となった電気製品が廃棄物回収センターを通じて無料で回収される事が盛り込まれている。

■ リサイクルを促進

環境省は、廃棄物処理施設を通じて電化製品による人への健康被害を防止すると共に、リサイクルを通して電化製品が含む有価物を再び経済に還元することを目標に掲げている。来年後半からの実施が予定されている同条例により、家の片隅に放置された、倉庫に片付けられた、あるいは廃棄処分された電化製品が回収されることとなる。

■ 電化製品は有毒物質を撒き散らす

環境省が明らかにした所によると、電化製品は内部に含まれる物質や金属から、まさに有毒物質を撒き散らしているのだという。廃品の隠れた危険性は以下の通り:

故障したテレビ、蓄電池:古い半田、集積回路、蓄電池、故障したテレビは、Pb、即ち鉛を含有している。鉛は子供に脳障害や生殖障害を引き起こす。一台のパソコンは2-4kgのPbを含んでいる。廃棄物処理場内のPbは地下水や地表水に混じる可能性がある。

モニター、テレビ管:高濃度の鉛、バリウム、リンなどの重金属を含有する。適切な安全対策を取らずに行われる廃棄物処理は、初期段階での廃棄物処理者や処理環境下にある土壌や地下水に危険な副作用を誘発する。

乾電池、電球、サーモスタット:含有される水銀は少量であれ有害である。脳や腎臓に悪影響を及ぼす。母乳から乳児に影響が及ぶ可能性がある。耐用年数を過ぎた医療機器や携帯電話にも水銀が含まれる。

廃プラスチック:BFRという物質がプラスチックの難燃剤として利用されている。オフィスなどのパソコンの表面に用いられる粉体、プラスチック、プリント回路、コネクタ、ケーブル、スポンジに含まれている。アメリカ合衆国とスウェーデンで実施されたテストで、母乳中でこの物質が多く発見されるた事が分かっている。

冷蔵庫、絶縁ゴム:オゾンを含有する。腎臓で蓄積され、人体に悪影響を及ぼす。

パソコンのメインボード:ベリリウムを含有する。ベリリウムは発ガン性物質に分類されている。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:24884 )