サルコジ、ギュルの電話に「居留守」―フランス議会アルメニア「虐殺」法案審議へ
2011年12月20日付 Radikal 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は今日行った厳しい調子の文書による声明発表の前に、フランスのサルコジ大統領との電話会談を求めた。しかしサルコジ大統領は電話会談を拒否、大統領官邸に「今日か、明日にでも」との返答が寄せられたことが明らかとなった。

フランス国会で今週の木曜日、「1915年のアルメニア人『虐殺』事件関連法案」(「1915年の諸事件に関し、アルメニア人虐殺を否定することを罪とみなす法案」)が審議されるのを前に、ギュル大統領は、法案の審議入りを思い留まらせるための重要な一歩を踏み出した。

ギュル大統領は、フランスのニコラ・サルコジ大統領に電話会談を要求、しかしサルコジ大統領はこれを拒否した。大統領府のアフメト・セヴェル主席報道官は、ギュル大統領がフランス国会の「1915年事件に関する法案」へ反対を伝えるため、2日間に渡ってサルコジ大統領に電話での会談を要求したが、サルコジ大統領が「あえて向き合うことをせずにギュル大統領との会談から逃げた」ことを明らかにした。

セヴェル主席報道官は会見で、ギュル大統領がフランス国会に提出される「1915年の事件に関する法案」に対する反発と警告を伝えるために、2日間に渡りフランスのサルコジ大統領に電話会談を要請したと話した。

セヴェル主席報道官は、サルコジ大統領は様々な言い訳を使ってギュル大統領との電話会談を後回しにしたとし、サルコジ大統領が「あえて向き合うことをせずに、ギュル大統領との電話会談から逃げた」と批判した。

またこの件について、ギュル大統領が文章で声明発表を行い、(法案への)反発を世間にも伝えたと述べた。

ギュル大統領は今日行った文書での声明発表で、トルコとトルコ国民に向けた不当で根拠のない告発を拒否する自由を奪おうとする法律の制定を認めるなど、論外であると述べた。

また、同声明で、「この法案審議はフランスを言論の自由を尊重せず、客観的で科学的な調査を認めない国に貶めるものであり、(フランス政府は)すぐに撤回することを望む。一国の歴史に関して、政治機関である議会で判断を下し、歴史を政治目的により改ざんするなど、まったくもって無神経すぎる」と発言している。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:24887 )