■エジプト:軍、「第2の革命」の封じ込めを目指す
2011年12月22日『アル=ハヤート』
【カイロ:ムハンマド・サッラーフ】
本紙は、エジプトで全権を握る軍最高評議会が新たな人民議会(下院に相当)の第1回会期を革命一周年記念(1月25日)の2日前に開催すると決定したとの情報を入手した。この措置には、国民への権力移譲を求める「第2の革命」を煽る呼びかけを抑え込む目的があるという。同じく軍最高評議会が「内戦の火種を焚きつけ、外国の介入を呼び込むような計画」に警戒感を示しているとの情報も漏れている。
情報筋は、「国家の治安機関と執行部の間で連絡が取られ、革命一周年を記念した街頭でのあらゆる民衆運動を取り込むために政治的措置を講ずる必要性が確認された」と明かした。そして同筋は「来る1月23日(すなわち、革命記念日の2日前)に新たな人民議会の第1回会期を開催することで合意した」と述べた。
9つの県の有権者が人民議会選挙第2回目の決戦投票において鈍い出足を示す中で、政界は軍最高評議会が発した警告に対して頭を悩まされていた。この警告は国営の中東通信社(MENA)が某「高官筋」の情報として伝えたもので、革命記念日に「内戦」が引き起こされる計画があるというものであった。
同通信社が情報筋の話として伝えたところによれば、「治安権限を握る方面」(「総合情報局」を示唆)は、「一部のエジプト人と外国勢力が、革命記念日に市民と国軍の間で流血の衝突を引き起こそうと画策し、連絡を取り合っている。彼らは死者を出し、火事を起こし、市街に混乱をもたらし、軍の崩壊、ひいては国家の崩壊を目指している」ことにつき注視しているという。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:幸瑞 )
( 記事ID:24901 )