ボルージェルディー「偵察機の返還はあり得ない」

　国会議員たちは昨日、アメリカ無人偵察機を捕獲したことに関して、我が国の軍を支持する旨の声明を発表する一方、個別の会見においても〔偵察機返還に関する〕オバマの最近の要求に対して反応を示した。

　国家安全保障外交政策委員会のアラーオッディーン・ボルージェルディー委員長は、「偵察機の返還は絶対にあり得ない」と強調した上で、「謝罪をすることが、今回の件に関してイランがアメリカに最低限望むことである。そして同国は今回の問題で生じたすべての損害を弁済するべきである。なぜなら、我々は今回の侵略を無力化するために、エネルギーと能力を費やしたからだ」と語った。

　同委員長はさらに、イラン・イスラーム共和国の領空が侵犯された事実を指摘した上で、「今回の件が国際的な慣行では違反行為にあたることは、周知の事実である。もちろんその一方で、イラン・イスラーム共和国は自国の能力によって、今回の領空侵犯にも最善の形で対処し、己の国民力を見せつけることに成功した」と語った。

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国会議員ら、国際機関に要求

　昨日186名の国会議員たちは声明を出し、その中でアメリカの危険な行為に対して、国際機関が明確なスタンスを示すよう求めた。

　この声明には、さらに次のようにある。


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アフマディーネジャード「アメリカはすぐにイランの新たな能力を思い知らされることになるだろう」

　大統領はベネズエラ国際放送とのインタビューのなかで〔…〕、偵察機の複雑な技術をイランが活用できるようなことはないだろうが、ロシアと中国にとっては利用価値があるとする、アメリカ側の考えに対し、「アメリカ人たちは色々なことを言っているが、もし『イラン人にはこの偵察機を使いこなせない』というようなことを言って喜びたいのであれば、結構、喜んでおけばいい。しかしすぐに、彼らはイランの新たな能力を思い知ることになるだろう」と語った。

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ディック・チェイニー「航空機は早急に破壊するべきだった」

　オバマの要求に対し我が国当局が様々な反応を見せる一方、アメリカのディック・チェイニー前副大統領は、「バラク・オバマはイランで撃墜されたアメリカの無人偵察機を早急に破壊するための爆撃命令を下すべきだった」とする過激な発言を行った。

　ISNA（イラン学生通信）によると、チェイニー氏はニュースチャンネルCNNのインタビューに対し、「この件での適切な対応とは、この航空機が〔イラン領内で〕撃墜された直後に、同機を捜索して破壊することだった」と語った。

　AFPの報道によると、チェイニー氏は続けて、「この作戦は空から行うことが可能だ。こういった作戦の遂行は迅速な空爆によって可能なのであり、そうすれば彼ら〔＝イラン〕がこの航空機から利益を得ることもできなくなったはずなのだ」と主張した。

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　アメリカ国防長官のレオン・パネッタ氏もまた、イランに対し遠隔操作機をアメリカに返還するよう求めたことについて、正しい判断だったとの見方を示した上で、「恐らくイランがこの偵察機を返還することはないだろう」と明言した。

　同氏はその上で、「偵察機がアメリカに返還されるとは思わないが、返還要求を出すことが重要なのである」と強調した。

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（ 翻訳者:8409148 ）
（ 記事ID:24910 )