イラン、米による領空侵犯について国連に抗議
〔イラン領内で撃墜され、イラン当局によって捕獲された〕アメリカの無人偵察機の映像がイラン国営放送で放映されたことで、米当局の悪夢は現実のものとなった。我が国の軍当局がすでに発表していたように、最先端のこの無人偵察機がごくわずかな傷だけで、イラン・イスラーム共和国の軍の手に渡ったことが証明されたからだ。
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イラン国営放送第1チャンネルが放映した映像で、革命防衛隊宇宙航空隊のアミール・アリー・ハージーザーデ司令官は、特殊な運用が行われているためにこれまで米当局からは公表されてこなかった、同偵察機の詳細の一部を説明した上で、軍がどのようにして同機を制御したのかを明らかにした。
ハージーザーデ司令官の説明、及び公表された映像によると、同機の両翼の長さは約26メートル、本体の全長(縦)は4.5メートル、高さは1.84メートルで、電子・映像・通信の面で最新鋭の情報収集システムを装備し、各種レーダー装置も有している。
同司令官はまた、同機は〔‥‥〕ステルス性能をもつように設計されており、技術面からは、アメリカが使用しているものとしては最先端の航空機の一つと言えると述べた。
ハージーザーデ司令官はまた、同機で用いられている技術は、これまでB2やF35といった航空機でも用いられてきたものだと指摘した上で、「同機の操作は、衛星や、アフガニスタンやアメリカの領内にある基地を通して行われていた」と語った。
同氏はまた、同機がいかに高価な技術情報を有しているか、軍事専門家らには明らかだと強調した上で、同機がどのようにして〔イラン軍の〕手に落ちたのかについて、次のように説明した。「最近の情報収集と、正確な電子警戒行動によって、同機が我が国の上空に侵入し、偵察を行う計画があることが判明した。同機はイラン東部地域に侵入するや、軍の電子待ち伏せかかり、最低限の損害でイラン領内にて撃墜された」。
他方、イラン・イスラーム共和国のモハンマド・ハザーイー国連大使はCNNテレビとのインタビューの中で、同偵察機が撃墜された場所の詳細について明らかにした。同大使によると、同機はイラン領内に入って250キロメートルに位置する、ホラーサーン州内の場所で、タバス地区の北で撃墜されたという。また同大使によると、イラン・イスラーム共和国は今回の侵略行為に対するアメリカの意図について、さらなる調査を行っているところだとのことである。
同大使はまた、潘基文国連事務総長への公式書簡の中で、アメリカの偵察機による領空侵犯へのイラン・イスラーム共和国の抗議の意志を伝えた。イラン・イスラーム共和国はこの書簡の中で、米のこのような敵意に満ちた侵略行為に強く抗議し、この種の行動が繰り返された場合には破滅的な結果がもたらされる可能性について、警告を発した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:24926 )