ウクライナと相互ヴィザ協定締結、次は自由貿易協定
2011年12月23日付 Hurriyet 紙

タイイプ・エルドアン首相は、トルコ・ウクライナ間でのヴィザ免除協定が締結されたと発表し、「自由貿易協定についても合意した」と語った。

エルドアンは、トルコを公式訪問したウクライナのヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領との共同会見を行い、次のように語った:

■ヴィザ廃止へ

「最も高いレベルをめざして我々が構築しようとしているこの共同システムによって、二国間の関係は、新たな計画とともに高みに達したと考えています。今日のスタートが非常に重要な一歩あることは間違いありません。これにより、人・モノ・サービスの自由な移動を保障する条件の構築に向け協力していくことが決まりました。ヴィザの免除協定に署名したのです。ヤヌーコヴィチ氏と自由貿易協定についても合意しました。二国間の総貿易額が2015年末までに200億ドル、2020年末までに400億ドルに到達することを目指しています。」

■クリム・タタール人

「今回の会談では、クリム・タタール人の状況についても取り上げました。タタール人社会の経済的・文化的・社会的問題解決のために可能な援助についても話し合いました。実際、トルコ協力開発機構(TİKA)がこれまでに2200万ドルの特別融資を行っています。今回はキエフにオフィスを開設し、この種の融資を広げようとウヌコーヴィチ氏と意見をかわしました。」

■EUはナブッコへ準備ができていない

「ナブッコ・プロジェクトで必要となる年間300億㎥の天然ガスの調達がまだできていません。ここで一国として(天然ガスパイプライン)最長の通過権1800㎞分はトルコが持っています。支払いはEUがすることになっています。我々は通過点での必要な作業だけを行います。まだEUからトルコへの支払いは行われていません。この意味で、通過地であり消費者でもあるトルコの準備は整っているものの、EUはまだ、という状況です。このため、ナブッコは現在、作業は続いているものの、はっきりとした成果が得られていない状態です。南方ルートに関しロシア連邦と現在まで続いている協議の結果、来週末に、合意内容を発表する予定です。」

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:24938 )