世界で最大級の石油輸送経路地であるホルムズ海峡を含む広範囲の海域でイランによる軍事演習が今日(24日)始まった。
イランのアラビア語放送局であるエル=アラムが伝えるところによると、海軍のハビブッラー・サイェリ司令官が前日に発表した防衛―90軍事演習が予定通りに開始された。イラン海軍は、ホルムズ海峡の東からオマーン湾とアデン湾までの2000Kmの範囲で配置についた。
イラン政府の核開発計画に対する経済制裁により、イランと西欧諸国との間の緊張が高まった中で始まったこの軍事演習は、ペルシャ湾に駐屯するアメリカ海軍によっても確認された。
アメリカ政府は、9月に湾内での偶発的な衝突を防ぐため、イラン政府に(公海上の)レッドラインの設定を提案したが、断られていた。
先週、あるイラン人国会議員がテヘランの軍事演習の目的がホルムズ海峡を閉鎖することであると発表した。しかし、西欧諸国とイランとの関係をさらに緊張させ、石油の値段を高騰させるであろうこの発言は、その後、イラン政府側から否定された。イラン外務省はこのような演習は予定外であると説明していたが、緊張関係が意図的に高めされた場合には、対応策をとると繰り返していた。
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( 翻訳者:松永拓人 )
( 記事ID:24947 )