世界のメディア、エルドアンの「対仏アルジェリア発言」に注目
2011年12月25日付 Hurriyet 紙

トルコがフランスに対抗しアルジェリア虐殺を持ち出したことが、世界中のメディアで広く報道された。

このニュースは、ニューヨーク・タイムス(NYT)の電子版で「電子メールで最も共有されたニュース」となっただけでなく、「最も読まれているニュース」リストにおいても昨日、3位につけた。ニューヨーク・タイムスは、レジェプ・タイイプ・エルドアンのフランスに対する「厳しい」返答が、すでに難航しているEU加盟交渉で「亀裂を表面化させる」と見られていると報じる一方、トルコが「近年、非常に自身をつけていること」にEUが不安を感じていると強調している。

ニューヨーク・タイムスは、トルコがかかえる外交政治上の問題のどれもが、長期的な地域大国になるというトルコの目標を阻害する可能性があるという。同紙は、その一方で、「トルコとそのカリスマ的首相エルドアン氏が、いくらか傲慢な態度をとるのは許せないことではない。エルドアンは、かつては軍事クーデターの束縛から逃れなかったトルコを、民主的地域大国へと書き換えている。エルドアンは、タイイプという名前の子供が増えたアラブ世界ではとても人気がある」と述べた。

イギリスのデイリー・メール紙はフランスの「アルジェリアでの容赦なき戦争」を独立した記事でとりあげた。欧州議会の保守主義勢力の一員で、1999年以来議員をしているダニエル・ハンナーン氏はデイリー・テレグラフに寄せた記事で以下のようにのべている。

「論争の一方の主張を罰則によって黙らせるという(誤まった)行為は、トルコの反応を正当化している。フランスの国会議員は、ベルギーのコンゴでの戦争の罪やスターリンの強制移住に関し、自由な論争を制限しようと考えたこともないだろう。トルコ人達が、フランスの政治家の「トルコ嫌い」ゆえに標的とされたと考えているように、ニコラス・サルコジは「イギリス嫌い」を利用して票を獲得しようと目論んでいる。我々イギリスは、ヨーロッパ中で一番親英的な政権であるエルドアン政権の側に立つべきだ。」

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:24952 )