停戦監視団、本日を以ってシリアの紛争地域での調査開始
アラブ連盟はこの監視団の任務が、シリア政府にとって「最後の機会」になるとの見方
■ヒムス市で死者、ガルユーンは安全保障理事会に対してアラブ連盟の提議23号の採択を要請
■ロシアはシリアに対し、治安・軍事機関が「浸透を受けている」と警告
2011年12月27日『アン=ナハール』
【ダマスカス:ジャウニー・アブー、各種通信社】
昨日[26日]、アラブ連盟の監視団50名の一行ダマスカスに到着した。監視団は、アラブ連盟としリアが締結した議定書の枠内で派遣されたが、彼らは本日諸般の紛争地域に展開することになっている。監視団が到着する数時間前、複数の活動家はヒムス市のバーブ・アムルー地区に対するシリア軍の広範囲にわたる攻撃により、23人が殺害されたと発表した。同市は、10ヶ月前に勃発した、バッシャール・アル=アサド大統領の退任を求める抗議運動の勃発以来、シリアにおいて最も紛糾している地域だとみなされている。上記のことに伴い、反体制派である「シリア国民評議会」のブルハーン・ガルユーン議長は、アラブ連盟に対し安保理に危機解決のためのアラブ連盟提案を採択するよう要請した。ダマスカスの国家情報部と情報機関での爆破事件から数日後、ロシアの「ノボスチー」通信社は「ロシアの情報機関はシリアに対し、シリアの治安及・軍機関が“浸透を受けている”と警告した」と報じた。
ダマスカスにいるアラブ連盟の監視団の委員が公表したところによると、監視団の第一陣が、シリアに到着した。監視団は、危機解決のためのアラブ連盟提案をどの程度遵守しているか調査するためのものである。そして、同委員は、空港での監視団員受け入れ後、ダマスカスからの電話の中で以下のように述べた。「監視団員は大体夜の8時に到着した。」
カイロ空港筋は、50名の監視団員とアラブ連盟の幹部10名が、エジプトの特別機で出発したと述べた。
また、監視団の代表であるスーダンのムスタファー・アッ=ダービー大将は、土曜日にダマスカスに到着した。そのすぐ前には、アラブ連盟の責任者たちのグループが、監視団の任務に必要な下準備をするために到着していた。
(後略)
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:丸橋遼太 )
( 記事ID:24967 )