トルコ国軍は一昨日(12月29日)の晩、シュルナク県ウルデレ郡のイラクとの国境地帯に空爆を行ったが、その爆撃で亡くなった35名の葬儀が、1万を超える人が参加する形で執り行われた。遺体はオルタス村とギュルヤズ村の間に用意された墓地に、人々の嘆きと涙に包まれるなか埋葬された。
ディヤルバクル共和国検察も事件に関し多角的に調査を開始した。

アブドゥラフ・ギュル大統領は、シュルナク県知事のヴァヒデッティン・オズカン氏に電話をかけ、亡くなった人々と負傷者に深い悲しみを伝え、哀悼の意を述べた。

トルコ国軍は一昨日、シュルナク県ウルデレ郡のイラク国境地点にあるオルタス村の境界線で空爆を行い、その結果35名の民間人が死亡した。亡くなった者たちはウルデレのオルタス村とギュルヤズ村に暮らし、密輸を行うために国境を越えようとしていた12歳から37歳までの村人であることが分かった。亡くなった者のうち、28名は「エンジュ」という姓であり、また死亡者の中には村落警備兵や、その近親者、トルコ兵士の息子や学生たちも含まれていた。亡くなった35名の司法解剖は昨晩、夜を徹してウルデレ国立病院で行われた。マラトゥヤ、ディヤルバクルから来た法医学協会の専門家たちが翌朝まで司法解剖を行い、その後亡くなった者たちのためにウルデレ・イェシルユヴァ・ジャーミーで葬儀が執り行われた。葬儀の礼拝の前後には家族が棺を取り囲み、涙を流す姿が見られた。

■2つの村の間に埋葬された

ジャーミーの中に遺体が運ばれ、祈りが捧げられた後、遺体は救急車と霊柩車で、約1000台の車列を伴いながら、オルタス村とギュルヤズ村の間に今回特別につくられた墓地に運ばれた。車列は約20kmの道を1時間かけて進んだ。

■涙と慟哭

ギュルヤズ村に到着した35名の遺体はその後、村人たちに担がれ、2kmの距離にある、機械で掘られた墓地へ運ばれた。遺体が運ばれる際に、群衆はしばしば「Biji serok apo（オジャラン、万歳）」、「殉教者は死なない」「PKKは国民だ。国民はここにいる」「Bahoz、復讐を」といったスローガンを叫んだ。そして遺体は用意された墓地に並べられ、涙と慟哭の中埋葬された。

村での葬儀には平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ党首、ギュルタン・クシャナク副党首、民主市民会議(DTK)議長のアフメト・テュルク議員(マルディン選出)、副議長のアイセル・トゥーオール議員(ヴァン選出)、アイラ・アカト・アタ議員(バトマン選出)も出席し、１万人超える人々が参列した。

■ディヤルバクル共和国検察も調査に着手

イラク国境で行われた空爆で35名が亡くなったこの事件に関し、ディヤルバクル特任共和国検察も調査を開始させた。35名の死についてウルデレ検察の調査も続いている。

■ギュル大統領が哀悼の意

アブドゥラフ・ギュル大統領は、シュルナク県知事のヴァヒデッティン・オズカン氏に電話をかけた。ギュル大統領は今回発生した事件による死者・負傷者に対する深い悲しみを伝え、哀悼の意を表した。近親者を失った家族たちの痛みに心から同情すると伝え、現在なされている様々な取り組みに関する詳細な情報を得た。大統領は負傷者の健康状態をも尋ねた。

ギュル大統領は、死亡者らの家族に必要なあらゆる支援を確かなものとするため、あらゆる措置を早急にとると述べた。今回の悲しい事件の後、気丈にも悲しみに耐えるシュルナクの人々に哀悼の意を伝え、この件について自身もフォローしていくと語った。

■シュルナクでの「消灯」デモ

シュルナクでは35名の死に抗議しようと、昨日(12月30日)SMSや共有サイトを通して集まった市民が、昨夜21時に「消灯」デモを行った。市民は数分間明かりを消して、またつけた。シュルナクの中心部、ジズレ、ベイテュシュセバプ、スィロピ、そしてイディル郡では、今日商店のシャッターは閉じたままであった。

バトマンではパン屋、薬局、ショッピングモール（AVM）をのぞき、商店の大部分はシャッターが閉じられたまま、営業されることはなかった。一部の従業員は店舗にやって来て、その前でしばらく待っていたが、やがて帰っていく光景が時々見られた。警察は市街地での警戒を続けている。

■ハッキャリといくつかの郡では営業できず

ハッキャリと複数の郡、ユクセコヴァ、シェムディンリ、チュクルジャでも今日商店は閉じたままであった。ハッキャリは市の中心部の薬局とパン屋を除いて、すべての職場がシャッターを下ろしていた。ハッキャリ警察は市街地での警戒を続けている。

マルディン県のヌサイビン郡、クズルテペ郡では商店の大部分のシャッターが下ろされていた。ヌサイビンでは市内を運行するミニバスさえも運休状態である。スィイルのいくつかの地区でも商店やオフィスは閉まっていた。

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（ 翻訳者:杉田直子 ）
（ 記事ID:25024 )