ドルの市場価格の上昇、続く
2011年12月27日付 Jam-e Jam 紙

専門家:中央銀行が外貨を供給すれば、今後数日以内に相場も下落するだろう。

 中央銀行が外貨及び金市場に与えたシグナルによって、先週ドル価格は比較的下落傾向をみせたが、しかしこれらのシグナルが実際に実行に移されるのかをめぐって市場が疑い始めたことで、〔今週に入って〕再びドル価格は上昇に転じている。

 ジャーメ・ジャム紙記者の報告によると、数日前、国会は〔欧米諸国による対イラン〕制裁及びドル価格の状況を検討するための非公開会議を開いた。この会議に出席した国会議員らは、ドル価格をコントロールするための中央銀行の特別計画の存在について〔記者の前で〕指摘し、経済相もまた暗にそれを確認した。

 先週の中頃にも、セイエド・シャムソッディーン・ホセイニー経済相は、大統領が中央銀行に対して、外貨政策の変更を指示したことを明らかにしている。こうしたシグナルによって、外国為替市場は混乱、ドル価格が1日で120トマーン〔=1200リヤール〕下落するなど、〔外貨の〕価格は下落を始めた。

 ドル価格はさらに1390トマーンまで下落したが、しかしその後再び上昇に転じた。最近の数日間、価格の不安定さを理由に、非正規の両替商やバイヤーらがドルの売買を控えるほど、価格変動が激しい時期もあった。彼らによれば、例えば2〜3時間の間にドル価格が100トマーン上下したため、市場の見通しがたつまで、取引を控えることが賢明だと考えたとのことだ。

上昇、再開へ

 最近1週間の〔市場での〕ドル価格の平均は1420トマーンから1450トマーンの間を揺れ動き、この価格帯が維持されるというのが、市場の理解だった。

 しかし、昨日ドル価格が受けた「発作」はドル市場が依然として流動的で信頼できない情況が続いていることを示すものであった。今週の日曜日(2日前)〔=12月25日〕、ドル価格は1ドル1470トマーンだったが、昨日午後の時点で50トマーン上昇し、1520トマーンに達した。かくして、1ドル1500トマーンの記録が破られたばかりか、1600トマーン台に達する勢いをみせたのである。

 この価格上昇の根本的原因として、市場関係者らは中央銀行による市場へのドルの供給不足を指摘している。〔‥‥〕

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( 翻訳者:8409161 )
( 記事ID:25055 )