イラン国営放送交響楽団、「ファジル(夜明け)十日間〔=革命記念日前夜祭、2/1〜2/10〕にあわせてヴァフダト・ホールで新曲を3曲披露
イラン国営放送音楽歌唱センター所長は、これからの数日間、7分間の交響曲「デイ月9日の偉業」〔※1〕(歌・レザー・タビーイー)が国営メディアによって放送される予定であると発表した。
ホセイン・タギープール氏は、デイ月9日〔西暦12月30日〕の歴史的偉業を記念するために行われる同センターの演奏プログラムについて、ファールス通信に「これからの数日間、イラン国営放送のラジオ及びテレビ各局は、7分間の交響曲『デイ月9日の偉業』を放送する予定だ」と述べた。
イラン国営放送音楽歌唱センター所長はまた、「交響曲デイ月9日は『イランの栄光』、『アーシューラー伝説〔※2〕とイマーム・ホセインの仲間たちの武勇』、『ヴェラーヤトとともに』〔※3〕の3部構成である」と説明した。
イラン国営放送交響楽団の指揮者も昨日、別のインタビューのなかで「ファジル(夜明け)10日間」〔※4〕に演奏するために、交響曲「明哲」、「革命」、「不死鳥」が作曲されたことを発表した。
モハンマド・ベイグラリープール氏は次のように述べた。「『革命交響曲』が新たな芸術作品のタイトルであり、革命初期から強要された戦争〔=イラン・イラク戦争〕、そして今日までを取り上げている。現在、〔一つの作品として上演できるよう〕作成段階にある」。
同氏は、今年の「ファジル10日間」までに革命交響曲の発表準備が整うだろうと指摘した上で、「この交響曲はイラン国営放送交響楽団によって、現在練習・録音段階にあり、ファジル10日間にあわせてヴァフダト・ホールで公演が行われる予定だ」と続けた。
わが国の音楽家の第一人者である同氏はその上で、「モハンマド・ハッググー氏作曲の交響曲『不死鳥』やハサン・リヤーヒー氏作曲の『春の香り』を含む2曲も、ファジル十日間での公演に向けて作成段階にある」とも述べた。
訳注1:「デイ月9日の偉業」とは2009年の大統領選挙後の混乱の中で起きた親体制派による大規模デモのこと。デイ月9日は西暦で12月30日にあたる。
訳注2:「アーシュラー」は第三代イマーム・ホセインが一族郎党とともに殉教したとされるムハッラム月10日のことで、シーア派にとって最も重要な祭日。この日はイラン・イスラーム共和国体制にとっても、「殉教精神」を称揚・鼓舞する最も重要な日に数えられている。
訳注3:ヴェラーヤトとは「後見」の意で、イスラーム共和国の統治理念である「イスラーム法学者による一般信徒・国民の後見・監督(ヴェラーヤテ・ファギーフ)」のことを指す。
訳注4:「ファジル(夜明け)十日間」とは1979年にホメイニー師がイランに帰還した2月1日から革命が起きた2月11日までの十日間を指す
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( 翻訳者:8410068 )
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