「アタテュルク主義者といわれるのは侮辱」発言でチュルクオネ教授、辞任
2012年01月05日付 Radikal 紙


ムムタゼル・チュルクオネ教授は、反発をうけ、アタテュルク文化言語歴史高等委員会の委員を辞任した。

委員会の委員に任命された後に「アタテュルク主義者と言われるのは侮辱」と発言したチュルクオネ教授は、辞任の理由をラディカル紙に説明した。

チュルクオネ教授は、「共和国大統領府と委員会の名誉をまもるために辞任が妥当と考えました」と述べた。民主主義の国々の自由主義的民主主義のもとでは、あらゆる意見が認められる必要があるというチュルクオネ教授は、「私のように考える人物が、この委員会において役立てると考えています。なぜなら私は物事を批判的に考えているからです。批判がなされる場所で前進があります。学問の核心は批判です。しかし、こうなるにはトルコにはもう少し時間が必要のようです」と述べた。

チュルクオネ教授は、反発の理由となった「自身がアタテュルク主義者と定義されるのは侮辱と考える」という発言を撤回しなかった。同教授は、「もちろん私はアタテュルク主義者ではありません。なぜなら、頭の中に自分の考えというものがあります。我々は、(彼が亡くなった)1938年から流れた過程、学問、文明、世界、近代世界の全てに、背を向けることは出来ません。アタテュルク自身は、我々にとって、祖国、国旗同様、非常に敬うべきものです。しかし、アタテュルク主義は、1960年5月27日以降に発明されたクーデターのイデオロギーなのです」と述べた。

チュルクオネ教授は、このような批判的な考えは、委員会にとって役立つと考えたと説明し、「こうした批判がなされる場では、常によい結果が出、私もそうした貢献が出来ると思っていましたが、しかしそうした可能性がないことが分かりました」と話した。

同教授がアタテュルク文化言語歴史高等委員会の委員に任命されたことは、アタテュルク主義に関する彼の意見を理由に、一部の反発を招いた。同教授は、少し前に行った説明で、トルコにはたくさんのアタテュルク主義者がいるとし、自身がアタテュルク主義者とされることは侮辱だと考えていると話していた。

アタテュルクがこの国の共通価値であると述べるチュルクオネ教授は、「我々はアタテュルクの遺産を守っていかなければなりません。そして、アタテュルクをアタテュルク主義者から守らねばなりません」と話していた。チュルクオネ教授は、反発が続くことを受け、今日、アタテュルク文化言語歴史委員会の委員を辞任すると述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:25084 )