レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、イラクのヌーリ・マーリキー首相と夕刻に電話会談を行った。エルドアン首相は、会談で、(イラクの)連立パートナーが感じている懸念が敵対へ変化することは民主主義に悪影響を与えると述べたという。
情報によると、会談ではマーリキー首相が(手術をしたばかりの)エルドアン首相に回復を願う祈りが伝えられ、その後、イラクでの最近の展開が取り上げられた。
エルドアン首相は、マーリキー首相へ、米軍のイラク撤退の後、イラクで見られる宗派的、民族的な分極化が、戻る道のないカオスに変わることに不安を覚えていると述べた。エルドアン首相は、イラクの連立パートナー間がそれぞれ、抑制、良識、穏和をもって行動するよう、マーリキー首相に首相として大きな責任がかかっていると強調し、「(イラクの)連立パートナーが感じている懸念が敵対に変わることは民主主義に悪影響を与える」と述べた。
エルドアン首相は、会談で、イラクのタルク・ハシミ副大統領への裁判に関し、緊張を緩和するステップが必要であると述べた。エルドアン首相は、イラク首相に、社会平和の保障とイラクが世界に与えるイメージの点から、政治家に関する裁判は政治化されずに、圧力をかけられずに、客観的な形で遂行されることが致命的な重要性を持っていると言及した。また、エルドアン首相は、トルコのイラク政策の根本的な礎が、この国の主権、国土の一体性、政治的連帯の保守と、イラク国民の自由と民主主義と繁栄にあるとも述べた。
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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:25139 )