「5.19アタテュルク記念若者とスポーツの日」の祝典、大幅縮小へ
2012年01月12日付 Radikal 紙

「5.19アタテュルク記念若者とスポーツの日」はアンカラ外の諸県において学校だけで祝われるようになる。

国民教育省中等教育総局は81県の国民教育局に文書を送付し、「5.19アタテュルク記念若者とスポーツの日」の祝典では、関連法規に規定のないやり方での実施を改め、色とりどりの布をつかった様々なパレードや出し物をともなう行事を実施しないこと、及び、祝賀行事は学校だけで行なわれるよう、求めた。


エミン・ザラルスズ事務次官は、国民教育相のオメル・ディンチェル氏の名で県国民教育局に昨日文書を送付した。それによると、1981年11月1日付の「国民の公式祝日で行なわれる式典規則」における規定で、「アタテュルク記念若者とスポーツの日」が、首都のアンカラおよび他の諸県でどのように祝われるか、パレードがどのように行なわれるかが決められているという。文書は、祝賀行事が法律と規則にない内容で実現させられるようであると指摘し、法律と規則では、祝賀行事に学生たちを参加させるという指示は一つもない、と述べている。文書には以下のようにある。

「祝賀行事の準備期間が季節として寒い時期に行われることにより健康問題を生じさせることや、訓練期間が長いことによって学生の授業への興味が減ること、モチベーションが下がってしまうこと、乗り気でない学生の保護者たちと学校との間の関係が壊れてしまうことの原因となっているといった方向での報告を耳にしている。」

■アンカラ外の県では、学校だけで祝われる。

(首都以外の)県及び郡で行なわれる「5.19アタテュルク記念若者とスポーツの日」の式典が、規則や法規に反しないという条件で、また、教育に支障をきたさないことを保証し、また規則にあるように、全ての青少年が参加できる形式で実現させられることがふさわしいとされている。文書には以下のようにある。

「これとともに、「この日」の意味と重要性にふさわしい祝賀行事が各学校で、学生の参加により実行され続けられる。ただし、首都以外の県及び郡では、関連法規に規定のないやり方での実施を改め、色とりどりの布をつかった様々なパレードや出し物をともなう行事を実施しないこと、そしてこのために、県及び郡の祝賀委員会によって必要な対策がとられ、作業が、前述の規則の定めに従って行われるよう、必要な措置がとられることを要請する。」

■「教育労組」からの反発

体育教師が共通して使うインターネットサイトを含むいくつかのサイトで共有された、この国民教育省の文書は反発の原因となった。「教育労組」のゾングルダク支部長のメフメト・ダルグチュ氏は、全ての県国民教育局に示される文書により各地の競技場で行われる「アタテュルク記念若者とスポーツの日」の祝賀行事が廃止させられたと指摘している。ダルグチュ氏は以下のように述べる。

「楽しい祝日の喜びはただアンカラだけのものになるのか?国民教育省は一歩一歩教育を復古主義化させている。この国民の祝日の祝賀の範囲が狭められることの背後にはこれがある。かれらは(アタテュルクに関する)国民の祝日をこういう形で一歩一歩忘れさせることにつとめている。かれらは共和国がもたらした新しさを徐々に忘れさせようとしている。これを受け入れることは不可能である。」

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( 翻訳者:矢野龍太郎 )
( 記事ID:25169 )