スカーフ着用学生妨害のエゲ大学教授に大学調査
2012年01月12日付 Radikal 紙

イズミルのエゲ大学の学生であるF.Gは、スカーフを着用したまま授業を受けることを妨害し、また写真を撮り精神的な苦痛を与えたとしてE.R.P教授を検察に刑事告訴した。エゲ大学学長もE.R.P教授に関する調査を許可した。

エゲ大学理学部数学科の学生であるF.Gは、(彼女の)弁護士で、人権・被抑圧者扶助協会(Mazlum-Der)イズミル支部執行部メンバーのメフメト・ギュン氏を通して、天文学科のE.R.P教授を、イズミル県共和国主席検事に刑事告訴した。F.Gは、訴状で、当教員が特に、(彼女の)授業の開始時間を調べていること、彼女が数学科の講義棟の入り口に来ると向かいに立ち、スカーフを着用したまま入ることを妨害すること、携帯電話のカメラで写真を撮りながら侮辱をすることを訴えた。これに対し、(スカーフの代わりに)かつらを着用することで解決を図ろうとしたというF.Gは、E.R.P教授が、教育を受ける権利を妨害したこと、プライバシーを侵害したこと、公職の権限を濫用し、自由を脅かしたこと、精神の安寧を壊したこと、差別対策法を侵害したことから処罰されることを求めた。

共和国検察当局は、(調査の決定は)管轄権外であるとし、エゲ大学学長がこの事件に関する調査を決定した。エゲ大学学長は、E.R.P教授についての調査開始を承認し、関係書類を検察に送った。F.Gは、同じような状況にたくさんの学生が置かれているとし、多くは精神的なダメージを受け、何人かは退学したと語った。F.Gの弁護士であるメフメト・ギュン氏は、教育を受ける際にスカーフの着用を禁じる法律は見当たらないとし、当教授は独断でそのような行為におよんだと主張した。

一方、E.R.P教授は、調査において1989年に憲法裁判所が出したスカーフに関する判決を根拠として示したと明らかになった。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:25171 )