イラン、交渉場所にトルコを指名―トルコは「我が兄弟」
2012年01月13日付 Milliyet 紙

イラン国会議長は「協議がトルコで行われることを前向きにとらえている」と述べた。

アリ・ラリジャニ イラン国会議長は今回の核協議が真剣に行われることを望んでいると述べ、「偽りの協議はご免だ。私たちの兄弟であるトルコも協議をトルコで行うことを考えている。トルコは私たちの兄弟国である。そのため、私たちはこれに対して積極的な見方をしている。」と続けた。

アンカラで行われた会合の後、記者会見を行ったラリジャニ イラン国会議長は、訪問は実り多いものになったと述べ、トルコとイランが地域の重要なアクターであるため、(二国の)地域の問題解決に関する見解が重要であると述べた。

ラリジャニ イラン国会議長は、二国のリーダーの地域問題に対する見方がとても近いことを明らかにし、「私たちは戦略のテーマにおいて同じ見解である」と述べた。

P5プラス1の国々と核協議をいつ、どこで行うかがはっきりしたか否か、という質問を受け、ラリジャニ イラン国会議長は、イランとしては、いつでも協議が行われることに賛成であると述べた。ラリジャニ イラン国会議長は以下のように述べた。

「イランの核開発プログラムはオープンで明らかな形で行われている。私たちは西洋諸国のゲームにのることを望んではいない。全てのテーマが、協議により、いとも簡単に解決されることを信じている。しかし、今回の協議は真剣に行われるよう願っている。偽りの協議はご免だ。私たちの兄弟国であるトルコも、トルコで協議を行う方向で考えている。トルコは私たちの兄弟国である。このため、勿論私たちはこれに対し前向きな見方をしている。」

ラリジャニ イラン国会議長は、(不調におわった)テヘラン合意(注)に言及し「今回の協議が成功へ行きつくことを信じているか否か」という質問に対し、次のように答えた。

「アメリカは、我が友トルコの仲介で行われたテヘラン合意が実行にうつされることに了承しなかった。オバマ米大統領が一通の手紙をよこしたが、そこには「(トルコは)イランの燃料交換を助けよ」と書いてあった。私はその時、このことには裏があるといったのだ。しかし、トルコはアメリカはこれを容認しているといっていた。イランに来て合意へ至った。そしてあなたがたも見たように、2週間後にアメリカはこでの合意を受け入れず、他の方法を提案してきた。アメリカと西洋諸国の態度は彼らが冒険的な手段を求めていることを示している。私たちがテヘラン合意を壊しはしなかった。彼らが壊したのだ。」

[訳者注]2010年5月に、イラン核開発問題の解決のため、トルコ・ブラジル・イランがウラン燃料の交換に関し行った合意。イランが製造した低質の濃縮ウランを、トルコで高濃度の濃縮ウランと交換するというものであったが、アメリカの反対により実現しなかった。

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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:25187 )