イラン、国連ならびに安保理に書簡「外国分子が核科学者へのテロに関与」
2012年01月12日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム・オンライン】イランのモハンマド・ハザーイー国連常駐代表は国連事務総長、国連総会、国連安保理事国、ならびに非同盟諸国グループに宛てた書簡の中で、「外国分子がイランの核科学者に対するテロに関わっていたことを示す、強力な証拠がある」と強調した。

〔‥‥〕

 ハザーイー氏はこの書簡の中で、次のように述べている。

イラン人科学者が忌まわしきテロの攻撃の標的となったのは、これが初めてではない。以前あなた方に宛てた書簡の中でも指摘したように、2010年11月29日には、二人の卓越した物理学者マジード・シャフリヤーリーとフェレイドゥーン・アッバースィー=ダヴァーニー(現原子力庁長官)に対するテロ事件が発生し、マジード・シャフリヤーリーは殉教、フェレイドゥーン・アッバースィーとその妻は重症を負った。また、別のテロでも、イランの科学者マスウード・アリーモハンマディー教授が自宅前で、2010年1月12日に殉教を遂げている。

イランの治安部隊が入手した証拠によると、今回の犯罪に手を染めた犯人は、これまでと同様、磁気爆弾を科学者の乗った車に取り付け、それを爆発させていた。加えて、これらのテロの背後に外国人が関わっていたことを示す強力な証拠もある。〔イラン人科学者へのテロに手を染めた〕これらの犯人らは過去に、この種のテロはイランの核計画を中止に追い込むためだったこと、外交だけではイランの核計画を中止に追い込むことができないので行われたものだったことを表明している。

 イラン国連代表は書簡の中で、さらに次のように述べている。

これらの分子は、核の平和エネルギーの獲得という否定し得ない権利からイラン・イスラーム共和国を遠ざけるためならば、どのような努力も惜しまない連中である。彼らはイランの核計画を混乱に陥れるため、核科学者に対するテロを含む秘密作戦や、イランへの軍事攻撃を実行しようと考えている。

現在、次のような疑問が提起されている。すなわち、核の平和エネルギーを利用する権利〔の実現〕をはじめ、発展途上国の発展を阻止するためならば、どんな違法な行為も、テロへの脅迫すらも許されるのだろうか、という疑問だ。

われわれは再び、我が国の核活動の平和的性格を強調するとともに、核の平和エネルギーの利用に対するイラン・イスラーム共和国の権利を再度力説させて頂きたい。そして〔イランに対する〕いかなる経済的・政治的圧力も、またイランの核科学者に対するテロ行為も、この権利を我が国民から奪うことはできないということを強く指摘する。

イラン・イスラーム共和国は深い懸念を表明するとともに、イラン人科学者に対する非情かつ非人間的なテロ行為を強く非難する。我が国は過去数十年間、どの国よりもテロの被害に遭い、人的・物的損害を被ってきた。国連事務総長、安保理議長、その他関連機関に強く期待するのは、このようなテロ行為を最大限強く非難し、テロ根絶に向けた必要な措置を様々な形で講じてもらいたい、ということである。この書簡を各国連安保理事国、ならびに総会各国に配布して頂くことを希望する。

(イラン国営通信)


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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:25192 )