テヘラン臨時金曜礼拝導師「イラン人科学者らに対するテロは諸国民の覚醒を引き起こしている」
2012年01月13日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメ・ジャム・オンライン】テヘラン臨時金曜礼拝導師は、イランの核科学者らに対するテロは〔世界の〕諸国民の覚醒を引き起こしていると強調した上で、「イスラームとイスラーム思想の敵はこのような行為に訴えることで、イラン・イスラーム共和国の運動を阻止しようとしているのだ」と語った。
アーヤトッラー・モハンマド・エマーミー=カーシャーニーは、テヘラン大学で開かれた今週の金曜礼拝の第二講話の中で、「イランの敵は今や、イスラーム諸国すべての敵となっている。なぜなら、彼らは圧制との対決思想がすべてのイスラーム社会で急速に成長しているのを、目の当たりにしているからだ」と述べた。
最高指導者専門家会議の議員である同師はさらに、「イラン・イスラーム共和国は圧制との対決運動の創始者であるがゆえに、敵はイラン・イスラーム共和国体制との対決に動いているのだ」と付け加えた。
同師は、イランの核科学者であった殉教者モスタファー・アフマディーロウシャンへのテロは、イラン・イスラーム共和国との対決を探る敵の政策に沿ったものだとの見方を示し、さらに「この科学者の殉教は、イランの敵がイランの科学と独立に敵意を抱いていること、彼らの政策がイランの科学的発展への敵意に基づいていることを示している」と述べた。
エマーミー=カーシャーニー師はその上で、「イラン国民の運動とその位置づけを知るには、この国民の敵が何をしているのかを理解しなければならない。彼らがわれわれの科学者たちを殉教に追い込んでいるのを見たのなら、〔次に〕われわれは自分たちの道を正しく認識することが必要となる」と付け加えた。
同師はモスタファー・アフマディーロウシャン氏の殉教について、イラン国民、イスラーム革命最高指導者、そしてこの殉教者の遺族に弔意を表した上で、「こうした〔科学者たちの〕殉教は、社会に覚醒と〔高邁な〕意識をもたらさなければならない」と指摘した。
テヘラン臨時金曜礼拝導師はまた、我が国の科学者たちを守るための措置を、当局者らは講じる必要があると強調した上で、「体制は敵への対抗策を講じるべきだ。国際機関を通じて、世界の人々に〔事件の真実について〕アピールするとともに、この国民の敵に対抗していくことが必要だ」と述べた。
同師はまた、「国際機関はイラン国民の敵が引き起こした惨劇に対して沈黙し、あるいは犯罪者と足並みを揃えているが、しかしこの問題〔の真実〕を追求すれば、〔世界の〕諸国民を覚醒へと導くことができるだろう。そうなれば、この国の敵が何に反対しているのかを、彼らも理解してくれるはずだ」と付け加えた。
同師は、アメリカを指導者とする「地球村」の建設を夢見る者がいまだにいると指摘した上で、「世界はアメリカとシオニスト体制の犯罪行為を知るべきだ」とも述べた。
同師はさらに、イラン人科学者たちの殉教は国内の一部の人たちにとっても教訓となるはずだと強調した上で、次のように語った。「〔欧米に〕欺されている人たちは、今回の事件を目の当たりにして目覚めなければならない。〔ただイランという国が〕イスラーム体制であるから、敵は〔イランの行動に〕異議を唱えてくるのだということを、知らなければならない。それゆえ、反体制的なスローガンを唱えたり、体制に敵対するような行為は止めるべきなのだ」。
同師はその上で、「こうした出来事・事件はイラン国民にとって重いものであることは事実であるが、しかしイスラーム社会を目覚めさせるものでもある。すべての人々がそのことに注意を払う必要がある」とも強調した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:25193 )