サウジアラビア石油相「短期間の内に日量200万バレルの石油増産が可能」
2012年01月17日付 al-Hayat 紙
■アン=ヌアイミー石油相「短期間の内に日量200万バレルの石油増産が可能」
2012年1月17日付『アル=ハヤート』
【アブダビ、アンカラ、ロンドン、ワシントン:ロイター、UPI】
サウジアラビアのアリー・アン=ヌアイミー石油相は昨日[16日]、過去3年以上の期間の中で初めて石油の適正価格について言及し、「わが国は1バレル100ドル程度の価格を維持したい」と断言した。また同相は、サウジアラビア政府は、「ほぼ即座に」日量200万バレル程度の石油増産が可能であるとして、「我々は短期間の内にほぼ即座に日量1140万バレル~1180万バレルくらいまで容易く増産できる」と語った。
同石油相はテレビのインタビューで「我々は石油価格の安定を実現させ、1バレル約100ドルのレベルに留めたいと思っている」と語った。しかし、「さらに1日70万バレル前後の増産に達するには、恐らく約90日間掛かるだろう」とも付け加えた。なおこの増産により、サウジアラビア国内の石油生産量は1日1250万バレルという最大レベルに達する見込みである。同相は、国内のエネルギー備蓄量が「世界の差し迫った需要や顧客の要求に応えることができる。これは我々が重視している課題だ。我々は生産を中止する者ではなく、むしろより多くの石油を求めている者に焦点を当てている」と改めて強調した。
一方イランの石油省はインターネットのウェブサイト上で、ロスタム・カースィミー石油相の発言を掲載した。同相は、世界石油市場が均衡を維持し石油輸出国機構(OPEC)の加盟国が自国の生産上限を遵守していると指摘し、「原油市場は均衡を維持している。世界市場の需要と供給は合理的な均衡状態にあり、OPEC加盟国は自国の生産上限を遵守している」と語った。
またトルコのタネル・ユルドゥズ・エネルギー相は、イラン政府が天然ガス価格の急激な高騰に対するトルコ政府の苦情を受け入れなかったことから、同政府はイランからの天然ガス輸入価格について仲裁を求める見込みと言及した。同相によれば、「我々は天然ガス分野でイランと強固な協力関係を築いている。トルコはイランに対し天然ガスの価格について満足していないと伝えた。天然ガスの価格が高騰していることに関して、イラン側は我々と見解を一致させていない。我々はこの点で合致できなかったために、国際的な仲裁は避けられないものになったようだ」という。
(後略)
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( 翻訳者:桑原奈緒子 )
( 記事ID:25233 )