米大統領選、共和党ペリー候補トルコを標的に「NATOから追放せよ」
2012年01月17日付 Radikal 紙


今年行われる米大統領選共和党候補の一人でテキサス州知事のリック・ペリー氏は、トルコがNATOから追放されるべきだと主張した。

ペリー氏は、トルコが「イスラム主義テロリストであると多くの人が受け取れるような連中」に支配されていると発言した。同氏は、共和党候補者を指名する予 備選第三戦の舞台であるサウスカロライナ州で選挙前に行われ、ニュースチャンネルのフォックス・ニュースで生放送された討論会で、トルコを激しく非難した。

同討論会で司会を務めたブレット・ベイヤー氏は、トルコの最近動向、女性殺人事件、低下する報道の自由、及び中東地域の軍事問題に関する見解を同氏に求 めた。その後、ベイヤー氏は、「トルコが現在でもNATOの一員であると信じておられますか?」という質問を投げかけた。

ペリー氏は、「率直に言って、多くの人がイスラム主義テロリストと受け取るような連中に支配されている国が面前に存在し、同国民に対しこういった扱いを行っているのであれば、そうですね、〔トルコはNATOから追放されるべきです〕」と返答した。

■ 「米国はトルコへの支援を断つべきだ」

ペリー氏は、「トルコがNATOの一員であるかどうかといった議論のみを行う時ではありません。もっといえば、米国はトルコへの支援を停止すべきです」と語った。

討論会で同氏は、1970年代に米空軍パイロットとしてトルコで任務に当たっていたと述べた。ペリー氏は、「当時、トルコは我々の同盟国であり協力国でしたが、現在、私はそう考えることができません」と発言した。

■ ペリー氏の物議を醸す発言は今に始まった事ではない

最も古いNATO加盟国の一つであり、また、米国の中東における外交上最重要同盟国の一つであるトルコに向けられたペリー氏のこの発言は、大きな物議を醸すだろう。しかし、同氏は先の討論会でもこういった物議を醸す発言をしている。更に、ミシガン州で出席した討論会の最も重要な場で同氏は発言内容をど忘れしたことで、米国で嘲笑の的となった。

アイオワ州、ニューハンプシャー州で行われた予備選でのペリー氏の得票率は、自身が共和党候補となる勝算が見込めないことを示すものとなっている。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:25238 )