通貨信用評議会、ついに銀行預金の利率引き上げを求めていた中央銀行の提案を受け入れ
通貨信用評議会は火曜日夜、預金利率を最低でも21%にまで引き上げる〔‥‥〕ことで、通貨供給量の制御に向けた大きな一歩を踏み出した。これにより、外国為替市場や金貨市場の過熱抑制と価格の下落が期待される。
ジャーメ・ジャム紙記者の報告によると、経済の専門家たちは1390年度〔西暦2011~2012年〕向けの政策綱領が発表されたときから、中央銀行に対し、インフレ率の上昇を考慮した場合、預金利率の引き下げは銀行からの預金流出と、行き場を失った資金の増加を招くと警告していた。しかし中央銀行は、1390年の春が終わるまで〔=2011年6月下旬〕、この指摘に注意を払おうとしなかった。
通貨供給量の増加と、外国為替市場や金市場などへの増加した資金の流入を示す兆候が明らかとなったモルダード月初旬〔7月下旬〕、中央銀行は専門家らの列に加わる形で、預金利率の引き上げを求める提案を連続3回、通貨信用評議会に提起した。しかしそのたびに、理由が公表されることなく、これらの提案は評議会の反対に直面した。こうした反対意見は極めて頑強だったため、マフムード・バフマニー中央銀行総裁は、幾度となく直接的または間接的に、こうした意見への批判を口にし、預金利率の引き上げに同意しようとしない態度に不満を漏らしたほどだった。
こうして、この件に関する中央銀行の提案は通貨信用評議会でお蔵入りとなっていたが、それも直近の一週間でドルの価格が最高値を記録し、為替レートの制御に向けた行政命令その他の努力がことごとく失敗に終わるまでのことだった。中央銀行は10日前、国内の通貨供給量の最新の値を、350兆トマーン〔約25兆円〕であると発表した。この数字は、1389年〔西暦2010~2011年〕と比べて18%の増加だった。〔‥‥〕
このように通貨供給量が増加し、外国為替市場と金市場がほぼ制御不可能な状態に陥ったことを受け、中央銀行総裁は「最後の矢を放つ」以外に手はないと考えたのである。
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( 翻訳者:8406055 )
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