町に帰るにはエレベーターで!―カラビュク市
2012年01月19日付 Zaman 紙


カラビュク市は、徒歩15分かかる丘の上に住む町民が、市街まで2分で降りる事の出来る高さ34メートルのエレベーターを市民の為に建設した。

カヤバシュ町は市の中心部に位置する丘の上にあり、幹線道路よりも高い地域に住む住民が不便をしている為、市は50万リラをかけて13人乗りエレベーターを2機建設した。

ラフェト・ヴェルギリ市長は、アナトリア通信の記者に対し、長年の間、町民は数百段の階段を登って帰宅しており、特に年長者は階段故に町の外に出かけることすらなかったことを述べた。

ヴェルギリ市長は、この町民の不便を解決する為にエレベーター建設のプロジェクトを立ち上げたとし、次のように語った。
「選挙活動で町民が私に望んだ唯一の事は、この不便の解決でした。そのため、我々はエレベーターの設置に取り掛かりました。町民は特に、町外で開かれる市場へ行き来の際に困難を伴っており、市場で購入した重い買物袋を手に、数百の階段を休みながら時間をかけて登っていました。また、自動車道から行こうとしても非常に遠回りでした。その為、我々は唯一の解決策としてエレベーターの建設を立案しました。町民がこれ以上この不便を被るのはいたたまれないことです。即、プロジェクトを立ち上げて検討を始め、エレベーターの骨組みを建設しました。13人乗りエレベーター2機から見える景色は素晴らしいものです。町へ戻る時は、飽きることのない景観を町民が見られるようにしたいと考えたのです。」

エレベーターの責任者であるムハッレム・ユルドュズさんは、このエレベーターを1日に数百人が利用するとし、「2名の責任者がエレベーターを管理しています。朝7時から夜23時まで稼働し、町民の苦労の軽減に役立っています。故障が起きた際には、すぐに修理を行います」という。

町民らは、ゲジェコンドゥ(不法建築)の多い町になされたこのサービスを幸せに思うとし、こう語った。「以前は15-20分かけて家に辿り着いたのが、今では2分で町に着きます。幹線道路からエレベーターに乗って、町にあがってくることができます。特に障害者はエレベーターのお蔭で町から外に出る事が可能となりました。」

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:25264 )