アクデニズ大病院で、顔面移植成功
2012年01月24日付 Zaman 紙

アクデニズ大学付属病院で行われた手術で、脳死判定を受けたアフメト・カヤさんからの顔面移植手術を受けた19歳のウール・アジャルさんが(一般病棟で)治療をうけていることが報じられた。

病院側の会見で、アクデニズ大学形成再生外科学部オメル・オズカン教授は、顔面移植手術を受けたウール・アジャルさんは集中治療室を出て、通常の治療を受けていると発表した。

オズカン教授はウールさんの健康状態はかなり回復しており、現在まで何の問題もないと述べている。

またアフメト・カヤさんから腕の移植手術を受けたアティラ・カヴドゥルさんの健康状態も良好であることを強調し、明日にもカヴドゥルさんを麻酔から目覚めさせる処置を行うと説明した。


ウール・アジャルさん、目を開け、ものを見始めた

オメル・オズカン教授は、ウール・アジャルさんがすでに目を開け、ものを見ていることを明らかにした。また、アクデニズ大学を訪問したアンタルヤ県アフメト・アルトゥパルマック知事は、イスラフィル・クルトジェプへ所長、オメル・オズカン教授と医療チームらから患者らについての説明を受けた。

その後、医療チームは病院の中庭でメディアへの記者会見を行い、移植後の経過について記者らに説明した。オズカン教授は、2名の患者とも健康状態は良好であるとし、顔面移植を受けたウール・アジャルさんは通常の治療をうけていることを明らかにした。続けて、午前中に目を覚ましたアジャルさんが医師らとコンタクトをとりはじめたことを説明し、「アジャルさんはもう目を開けて、私たちのことを見ることができる状態です。ともかく意思の疎通を図ることができます。話すことは現段階ではまだできませんが、数日後には可能となるでしょう。しかし、いま彼が私たちにうったえるのは、空腹であるということばかりです。すでに空腹であるということは伝えることができます。彼は私たちにとっても非常によい状態です」と述べた。

オズカン教授は、現在二人は栄養点滴を受けているが、数日後には食事を開始すると説明した。また、精神科医によるケアも今日から開始することを付け加えた。腕の移植手術を受けたアティラ・カヴドゥルさんに関しては、集中治療がまだ続けられることになり、彼の状態はまだ一般病棟での治療を受けるまでに回復していないと説明した。オズカン教授は、カヴドゥルさんも数日以内に通常の治療に移行するとし、現段階では何の問題もないと述べた。

アンタルヤ県アフメト・アルトゥパルマック知事も患者らについて説明を受けたと述べた。アルトゥパルマック知事は病院側からの説明によると、両患者とも良好な健康状態であるとし、「アクデニズ大学の医師らは非常に大きな偉業を成し遂げました。移植手術直後の大変な時に訪問し、医療関係者の邪魔をしないために、私は(事態が落ち着いた)今日になってやってきました。私たちの目的は患者たちの状態を知ることです。二人とも非常によい健康状態です。ご家族ともつい先ほど面会していました。アフメト・カヤさんのご家族に感謝します。感謝の意を表します。彼の勇気ある家族は、大きな犠牲を払ってくださいました。今回の成功は、トルコの医学がどこまで進歩したのかを示すという点で非常に重要であります。この偉業が最初で最後のものになることはないでしょう。今後さらなる成功をなしとげるでしょう」と述べた。

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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:25319 )