シリア:駐レバノン・ロシア大使、シリアの国民対話をロシアで開催の用意ありと表明
2012年01月26日付 al-Hayat 紙

■シリア:サスピキン氏、ロシアはシリアの対話を主催する準備があると伝える

2012年1月26日(木曜日)『アル=ハヤート』

【ベイルート:本紙】

ロシアのアレクサンドル・サスピキン駐レバノンに大使は、「ロシアのシリアの動向に対する態度は統一されている」と強調し、「外務省はドミートリー・メドヴェージェフ大統領が打ち出した外交政策の原則を実践している」と述べた。また、「ロシアの主張は、暴力の停止には(訳注:シリアの体制側、反体制派側)双方が等しく行動することが必要だということだ」とし、「シリア政府がシリア国内での国民対話の開催という特別な条件にこだわっているにも関わらず、ロシア政府はこの問題について柔軟であり、ロシア政府は双方のいかなる対話もロシア国内で開催する用意がある。しかし、それには真剣な対話をする意思が十分あることが必要である」とも述べた。

一昨日(24日)、サスピキン氏は「レバノン問題についてのイサーム・ファーリス研究所」が主催した「中東におけるロシア」シンポジウムにおいて、「シリアでの事案に対するロシアの態度は、無条件での対話にこだわることである」と述べ、ロシアは「アラブ監視団の活動延長」を支持し、又、「政府の部隊と武装勢力の双方が暴力を停止することの重要性」を強調した。同大使は、以前武装組織や反体制派がに対し政府側の対話の提案を受け入れないようにとの扇動があったことを指摘した。また同大使は、「外国の軍事介入は危険な案件で、それはシリア国外への混乱の波及を招く」と警告すると共に、ことは、すべての国がそうしないと宣言していることから、外国による対シリア軍事介入は起こりえないだろうと述べている。

同大使は、ロシアは既にバランスのとれた決議案を、シリアの危機を扱う安全保障会議に提出したと付け加え、ロシア艦隊の一部のタルトゥースへの派遣は「前もって計画されていたことであるが、それぞれの国は各々の観点から派遣を見ている。」とし、ロシアは他のどの国とも対立は避けたいと強調した。

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( 翻訳者:木村嵩 )
( 記事ID:25334 )