■湾岸地域の通信企業、利益成長減速の恐れ
2012年01月27日『アル=ハヤート』
【クウェイト:本紙】
湾岸諸国の通信サービス企業は概して利益増を記録し続けているが、通信網の高い普及率は、近く同地域の通信部門が飽和状態となる可能性を示している。このため、(通信各社の)収入の伸び率も鈍くなってきている。「世界投資ファンド」のレポート「グローバル」によると、「湾岸市場における通信サービス企業は、利用者1人あたりの平均的成長率の鈍化、或いは減少に苦しんでいる。これらの業者は、音声やショートメールサービスなど、伝統的な通信サービスの分野で予測される低成長への対策をとらなくてはならない。」
「グローバル」では、「2011年はサウジアラビア・カタール・バハレーンの通信サービス企業にとって、利益成長率の安定と低下を経験した年だった。これらの企業には、これまでの純利益確保の追求にかわって、通信サービスの能率向上が求められるようになっている。」と述べている。また、同報告書は、2011年は湾岸諸国の通信サービス業者間で激しい競争が見られた年でもあった、としている。そして、価格水準をめぐる競争が激化すること、利ざやが影響を受けること、企業がより良い通信ネットワークを確保して顧客に付加価値のあるサービスを提供するために、通信関連インフラへの投資が増え、資本金支出が増加することが見込まれる。
(後略)
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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:25342 )