人口調査に大いなる疑問
2012年01月29日付 Milliyet 紙

トルコ統計局(TÜİK)が昨日、人口統計結果を公表した。2010年に1位だったビレジキ県が、どうして2011年には最下位になったのか?

トルコ統計局は昨日、人口統計結果を発表した。住所に基づく人口調査により集計されたデータは、議論を呼んだ。チュクロヴァ大学のアドナン・ギュミュシュ教授は、データが疑問に満ちたものであるとし、「2010年に人口が最も増加したビレジキ県が、2011年にどうして最下位になったのか?」と述べた。

トルコ統計局が2011年に住所に基づいて行った人口調査によると、トルコの人口は7472万4269人である。トルコ統計局のデータによると、2010年に比べてトルコでは56県の人口が増加し、25県の人口が減少した。

■疑わしい結果

チュクロヴァ大学教育学部で社会学を専門とするアドナン・ギュミュシュ教授は、トルコ統計局によって行われた発表で示されたデータを、2007年以降のものと比較した。ギュミュシュ教授が入手したデータによると、今回の結果には疑問符が付く。特に県別のデータを比較すると、興味深い結果が出た。例えばパーセンテージで、2010年にトルコで最も人口増加率が高かった県はビレジキ県で、2010年に人口は2万3320人増加した。人口増加率は11%で、これは全国1位だった。一方2011年には人口が2万1532人減少し、人口増加率は-9%で、全国最下位となった。トゥンジェリ県では全く逆の状態である。人口が8万5千人であるトゥンジェリ県では、2010年に人口が6362人減少したが、2011年には8363人増加した。

■天災でしか起こらない現象

アドナン・ギュミュシュ教授は、明らかになったデータを以下のように要約した。:「2010年に最も人口が増加した県は、2011年には人口が最も減少した県であった。また、2011年に人口が減少した25県のうち14県は、1年前には人口が増加していた。このような変化が起こるためには、地震、戦争、天災のような特別な原因がなければならない。そうでなければこのようなデータは見られない。このデータは、集計に誤りがあったか、人口統計学的な傾向が変化したかを私たちに示している。」

■「イスタンブル県の人口は毎年増加している」

ギュミュシュ教授は、イスタンブル県についても言及した。2008年にイスタンブルの人口は12万3千人増加した。2009年には、21万8千人、2010年には34万1千人、そして2011年は36万9千人増加した。このデータによると、イスタンブルの人口はいつも増加していることになる。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:25377 )