トルコにて、特にベビーシッターや家政婦といった職業で、違法に働く外国国籍の労働者らが「違法」に就労することを阻止する規制が、2月1日より適用されることとなった。
EUに適した枠組みで整備された「トルコにおける外国人の滞在及び旅行に関する法律」が、2月1日より適用される。この法律により、家事労働に従事する外国国籍のベビーシッターや家政婦らが、(外国人労働者として)登録されることが目的とされている。
2月1日水曜日より適用されるこの法律では、トルコに観光客として滞在している外国人の一度の滞在期間は、(最初にトルコに入国した日から)180日以内の合計滞在期間が90日以内と制限されている。さらに外国人観光客は本国へ帰国した場合、その3ヶ月後に再びトルコに戻ることが許可される。このため、もしトルコで就労していた場合は、もちろんその職を失うこととなる。以前は、外国人観光客は数日間本国へ帰国した場合も、またトルコでの仕事に復帰することができた。
■トルコでベビーシッターや家政婦といった仕事は外国人労働者に任されている
問題となっているのは、この法律がトルコで働く外国人労働者の大きな割合を占めるベビーシッターや家政婦らに関わっているということだ。
トルコで家政婦やベビーシッターといった仕事を探すトルコ人はトルコ労働協会(İŞKUR)の登録によればほとんどいないため、これらの仕事のために外国からトルコへ非常に多くの労働者が流入している。これらの中には、モルドヴァやルーマニア、ウクライナ、ロシア、そしてアルメニアといった国々から来た外国人女性観光客らが含まれ、彼女たちは家政婦やベビーシッターといった仕事に就いている。
これらのベビーシッターや家政婦らの多くが、トルコに観光ビザで滞在している。またそれらのほとんどが、ビザの期間をすでに過ぎた不法滞在者から構成され、身分保証もない。前もって雇用者が登録されている外国人労働者に支払わなければならない保険料は、最低料金の1.5倍の指数がつけられていたが、今回新たに適用される法律によってこの割合は標準的な最低料金のレベルに引き下げられ、これらの就労者が登録されることもある意味では奨励されている。
一方で、外国国籍の人々がトルコで就労するために初めて申請を行う場合、これらの人々には1年間の就労許可が与えられることになった。これらの人々は、1年の就労期間を満了した後、再び就労許可の申請を行うことができる。2回目の申請では、彼らの就労状況が審査され、それに応じてより長期間の就労許可が与えられる。この就労許可は、3年から6年まで延長することができる。就労許可を得ずにトルコで働いていることが判明した外国国籍の就労者は、国外追放となる。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:25378 )