ドイツ、ネオナチ犠牲のトルコ人らの遺族に賠償金支払い開始
2012年01月31日付 Hurriyet 紙

ドイツ極右テロ組織の国家社会主義地下組織(NSU)により、2000-2006年の間にトルコ系移民8名・ギリシャ系移民1名が殺害された。犠牲者遺族への賠償金支払が始まり、賠償金の合計額が公表された。

FDPのザビーネ・ロイトホイサー=・シュナレンベルガー連邦司法大臣のスポークスマンは、賠償額5,000-10,000ユーロで犠牲者の家族に支払いが始まったと明らかにした。同省関係者は、犠牲者遺族に対して既に支払が行われ、本件で多くの賠償請求を彼らから受けたことを認めた。賠償は、いわゆる個人の賠償ではなく、それよりも親族に対し煩雑な手続きを踏まずに支援が行われることを目的とするものであるとされた。賠償額の追加も協議の対象となりうる。

■特定基金の設立

コアメンバー3名が所属するネオナチテロ組織のNSUは、2007年のハイルブロンでの女性警官殺害、また、2001年及び2004年に爆弾テロを実行したと見られている。ザビーネ大臣は、11月に犠牲者及び犠牲者遺族に対する賠償金支払いを行うと説明し、その原資は極右によるテロの犠牲者に対し創設された基金によると通達した。2011年、基金に100万ユーロが投入された。また賠償請求者が基金から賠償を受けられるよう、被害内容を完璧に証明する必要はないことも明らかにされた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:25394 )