「血の復讐」和解への取り組み―100組、達成
2012年02月03日付 Zaman 紙


実業家のメティン・オズシャンル氏とジャフェル・ユルドゥズ氏、教師のヤフヤ・カムチュ氏、学校長のヴェリ・オズクシュ氏、宗教関係職員のオメル・イレル氏、中小事業者のサブリ・パルティン氏とムアズ・ポラト氏。彼らの共通点は、和解代理人だということだ。南東部で850組の家族を和解させたサイト・オズシャンル氏によって進められてきた「ボランティア委員会」が100組に及ぶ「血の復讐」を終結させた。委員たちは、この地域での平和は家族から始まるものであると話している。

2009年の8月に亡くなるまで、南東で850組の家族を和解させたサイト・オズシャンル氏によって進められた「ボランティア委員会」は今日まで100組に及ぶ血の復讐を終結させてきた。現在は、父親の作った和解委員会の代表を息子のメティン・オズシャンル氏が務めている。父親の友人たちが彼を支えている。「大体、小さな憎しみを解決し、人々が亡くなるのを防いでいます」と話すメティン・オズシャンル氏は、日中に数時間、自分の仕事をした後、家族を訪問したり集めたりすることに残りの時間の全てを費やすと話す。血の復讐を続ける2つの家族を和解させるために、時には何百キロも移動しなければならず、非常に苦労したと説明するオズシャンルは、「家族を和解させた後は、とても穏やかな気持ちになる。苦労も忘れる。なぜなら、神のために何の見返りも求めずにこの仕事をしているからである」と話す。
血の復讐を続ける家族の和解に関して、ディヤルバクルの自治体首長が献身的に支援をしてくれたと説明するオズシャンルは、父親が彼自身に残したことを最後まで達成すると話す。オズシャンル氏は、「亡くなった父親は『家族に平和や幸せがなければ、地域や国にもない』と話していた。我々は、自分たちに家族を平和にする任務があると考えている」と話した。

■「血の復讐」は教育によって終わる

メティン・オズシャンル氏とともに長年委員会で任務を負ってきた教師のヤフヤ・カムチュ氏も、血の復讐がこの地域で最も重要な社会問題だと明らかにしている。カムジュ氏は、「ひとつの村に血の復讐が存在するということは、その村の全ての人々に安泰は存在しないということだ。教育に重きを置くことが必要だ。なぜなら、教育水準が高く、若者が教育を受けている所では血の復讐や憎悪から起こる事件はより少ない。家族を訪問する際に、子どもたちに教育を受けさせることが必要だと何度も説明している」と話す。宗教関係職員のオメル・イレル氏は、預言者が主張し求める仕事をすることは、彼ら自身の内面に安泰をもたらすと話す。
和解委員会のメンバーは、血の復讐を始めた、もしくは憎しみを抱えている家族を訪問することで仕事を始める。その地域の有力者を訪問し、血の復讐の弊害を説明し、イスラム教では血の復讐は認められていないことを強調する。必要に応じて、2度、3度と訪問する。関係者を説得した後で、その地域の知り合いの協力で、血の復讐を終結させる。委員会は今日までに100組に及ぶ憎しみの連鎖を終結させた。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:25439 )