タクスィム広場大改造計画、市議会承認
2012年02月04日付 Hurriyet 紙


イスタンブル広域市議会で満場一致で承認され、そのまま記念建造物管理委員会にも追認されたタクスィム広場の歩行者天国計画の詳細が明らかになった。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はイスタンブルに関し壮大な計画を発表している。そのなかでも、新タクスィム広場の実現にイスタンブル広域市がスタートボタンを押した。同計画は、2011年9月16日に同広域市議会で満場一致で承認され、2012年1月4日に記念建造物管理委員会からも追認された

■タルラバシュ通りをタリムハーネ通りと統合

計画では、タルラバシュ大通りは歩行者専用化したタリムハーネ通りとタクスィム広場につなげられるという。また広場内のバスの待合所や停留所、そばの通りなど は撤去され、マクドナルドの向かいのバス停留所も地下に移し、地下道から広場へは歩行者出口が設置される。地下鉄出口はイスティクラル通り側へ移される予定 だ。周辺建造物も元の形にあわせて修繕が施される計画となっている。

■3万5000平米を大改造

タクスィム砲兵隊の兵舎跡敷地は、共和国通り側へ153m、タキ・ザフェル通り側に188m、メテハン通り側に152m、アスケル・オジャウ通り側に189mとなる予定だ。緑地も含めて総面積2万8900平米の用地があるその場所は、3階建てとなることが計画されている。

■地上は兵舎(仕様)、地下には駐車場

タクスィム砲兵隊兵舎は、1806年、セリム3世の統治時代に建設され、1939年にイスタンブル知事兼職市長リュトゥフィ・クルダル氏によって解体された。ロシアからインドまで様々な様式が混ざり合った(再建予定の)兵舎(仕様)の建物は、文化センターとして、また芸術ギャラリーとして市民にサービスを供するだろう。兵舎解体前にはサッカーの試合が行われ、イノニュ・スタジアム建設以降はタクスィム苑地として整備されていた庭園も、緑地として使用されることになっている。また緑地の地下には巨大な駐車場も建設予定だ。 

■広場の楽しみを

イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は、(再建予定の)タクスィム兵舎の地階部分にカフェ、屋外にはテーブルがそろう新しい環境となることで、いまはもっぱら通過場所としてしか使用されていないタクスィム広場に新たな機能が付加され、イスタンブルの人々に「広場の楽しみ」を味わってもらえるようになると語った。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:25447 )