地下鉄の新路線ではテスト運行が継続的に行われており、5月に開業する。
混雑するイスタンブルの交通を緩和させる地下鉄カドゥキョイ・カルタル線の完成まで残すところわずかとなった。カドゥキョイ・カルタル地下鉄は、同区間のD-100高速道の負担を軽減すると同時に、この区間で速く大量の乗客を運び、2大陸の間の接続を確保するため計画された。同路線はイブラヒムアー駅でマルマライ線と接続する。
同時にカドゥキョイ駅経由で海上交通にも接続する。テスト運行が始められたカルタル・カドゥキョイ地下鉄は、5月に開業する。
イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は、マグニチュード9の地震への耐震性を備え1日に150万人の乗客を運ぶキャパシティを持つカルタル・カドゥキョイ地下鉄が、テスト運行の後5月に運用開始されると述べた。トプバシュ市長は、特にアナトリア側にとってこの路線が非常に重要であり、同路線が29分程度の短時間で繋ぐと述べ、「カルタルからアイルルクチェシュメ駅にやってくる市民はマルマライによってヨーロッパ側のさまざまな駅に行くことができる。カドゥキョイからは海上交通によってイスタンブルの好きな場所に行くことが可能となる」と述べた。カドゥキョイ・カルタル線は地下40メートルで運行され、全長は22キロメートル、費用は16億ドルである。同路線は、4.5キロメートルさらに延長されてペンディク・カイナルジャまで延長された。この路線の延長によって総費用は3兆2250億リラになった。
■フラッシュニュースをLCDディスプレイで
カドゥキョイから海上交通に乗り換えることでイスタンブルの好きな場所にいくことが可能となる。地下40メートルを運行するカドゥキョイ・カルタル地下鉄では、乗客が各車両に均等に載るように配慮されている。一方、すべての車両には乗客へのフラッシュニュース提供とコマーシャルのため、情報提供ディスプレイ(LCDディスプレイ)が8つ設置される。乗客と地下鉄運転士の間のスムーズな連絡も確保される。ペンディク・カイナルジャ間の路線では、移動時の振動・騒音の遮断材とともに火災対策の断熱材が備えられる。
■路線の乗客と運転手の連絡を確保
22キロメートルのカドゥキョイ・カルタル地下鉄には合計16の駅がある。この路線では都市内での世界最速の地下鉄工事が行われ、1日に150メートルが掘削された。15駅では電気機械関係と細部の事業に着手された。同路線は合計48572メートルのレールを持ち、コズヤタウ・カルタル間ではレールの設置と電気の接続、駅の建設が完成した。この路線に配備される車両数は、カイナルジャまで延長されたことにより120から144になった。すべての車両は無人運転に対応して製造された。これによって夜間の車両基地入庫と修理・メンテナンス工場への移動といった作業は、制御センターのオペレーター1人によって無人運転で行われる。各車両の間には車両間で移動できるよう貫通扉がある。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:25450 )