エジプト:パレスチナ和解完了をもってガザへ送電の予定
2012年02月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
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エジプト、パレスチナ和解完了をもってガザへ送電の予定
■エジプト:パレスチナ和解完了をもってガザへ送電の予定

2012年02月05日『クドゥス・アラビー』

【ラーマッラー:ワリード・アワド】

ガザ地区のパレスチナ公式筋は、エジプトがガザ地区にエジプトの電気を送電する件について、パレスチナの政治勢力間で和解を完了することを条件としたと公表した。エジプトが準備した和解協定にパレスチナの諸政治勢力が署名してから数か月が経過したのにもかかわらず、この和解は進展を見せていない。

ガザのエネルギー担当当局は、同地区にエジプトの電気を送電する計画は、パレスチナ内部の和解を完了することと分裂状態の解消にかかっていると発言した。

エネルギー当局の情報センター長を務めるアフマド・アブー・アル=ウムラインは、「計画を妨げているものは、エジプトが和解の完了およびマフムード・アッバース大統領が計画実行に合意することを条件としたことだ」と述べた。同氏は、日曜日に「アル=リサーラ・ネット」というハマース寄りのウェブサイトに掲載された声明で、「エジプトの電力大臣が以前の声明で『もしマフムード・アッバース大統領が同意すれば、エジプトはガザの電力網をエジプトと直接結びつける用意がある』と述べた。」と指摘した。

アフマド・アブー・アル=ウムラインは、「ガザのエネルギー当局は、発電所の故障箇所の修理を完了するため努力している。それは、現在より改善された形での操業を可能にするためだ。」と言った。

発電所の故障箇所の修理は、今月中(2月)に行われると決定されていたが、検問所の閉鎖と必要な機材が持ち込めないことにより、遅れが発生している。

アブー・アル=ウムラインは、来月(3月)に故障箇所の修理を行った場合、80メガワット(現在)から110メガワットへと、発電量の増加といった電力関連の著しい改善がみられるだろうと発表した。

彼の説明によると、正常な状況であれば、停電時間が一日12時間から一日5時間へ減ることになるとのことである。

よく知られているように、ガザ地区は深刻な電力危機に直面している。別の地区に電力を供給するため、広い地区が数時間停電し、また次の地区の電力供給のためにまたその地区も停電するということが行われている。そしてこのことは、数年前からイスラエルの封鎖のもとに暮らすガザ住民の苦しみを増大させている。

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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:25460 )