■サウジアラビア:投機が株価指数を押し上げ
2012年2月11日『アル=ハヤート』
【リヤド:アブドゥフ・アル=マフディー】
サウジアラビアの資本市場の動向は、3週連続でプラスの実績を見せた。この間、株価指数は、同期間で6.57%、419ポイントに上昇した。そのうち、133.6ポイントは、今週の株価上昇によるもので、上昇率は2%だった。また、同指数は、先週の6663.48ポイントに対して、今週末に6797.09ポイントの水準に達し、今年の上昇率は0.91%増、379ポイントに上った。
株価指数は、株価回復の影響を受け、10セッションで段階的に続伸。背景には、昨年[2011年]12月の取引開始から続く最近の株式投機の増加がある。株価指数は、同月に6170ポイント付近で、現在は6800ポイントの水準に近づいている。また、トレーダーらは、売り値と現在の株価水準の差額の拡大に伴う利益獲得を目的とした売り行為を懸念している。
今週、「タクウィーン」株が上場された。同株は、新規株式公開(IPO)開始時の26リヤルに対し、113.46%高の55.5リヤルで取引を終えた。同社の上場が実現した増額は、16億6500万リヤルに達し、リヤド市場の資産総額の0.12%を示した。リヤド市場の資産価値は、1兆3070億リヤル(3487億7000ドル)に対し、今週末、323億リヤル(86億ドル)増、2.5%増の1兆3400億リヤル(3574億ドル)に達した。
今週、33銘柄が下落するなか、115銘柄は上昇を記録した。「al-Marai」株は、103リヤル付近で安定した。株式市場は、95万3000件の取引のうち、432億リヤル(115億ドル)で、19億3000万株の取引を記録した。
各部門
株式市場のうち11部門の指数が上昇、なかでも8部門の上昇率が1%を越えた。各種投資会社の指数は、同部門全社の上昇を受け、7.73%高で首位に立った。そのうち、「AADC(アル=アフサー・デベロップメント・カンパニー)」株は、26.1%高の20.05リヤルに上昇した。
「保険」部門は、二番目に高い上昇率で、5.05%を実現した。「保険」部門では、0.36%安の27.8リヤルに下落した「BUPA Arabia」株を除く、全ての企業の株価が値上がりした。一方、「Allianz SF」株は、20.82%高の47リヤルに上昇、「Al-Ahlia」株は、19.14%高の41.7リヤルに上昇した。「銀行」部門の指数は、三番目に高い上昇率で、4.08%に達した。「al-Inma Bank」株は、取引量が最も多く、2億3000万株に達した。流通量の割合は12%で、24億1000万リヤルで取引された。この間、同行の株価は、6.44%高の10.75リヤルに上昇した。同じく「al-Rajhi Bank」株も2.41%高の74.25リヤルに上昇した。
「石油化学製品」部門の指数上昇率は、1.65%に達した。「SABIC」株は、取引額が最も高く、その割合は6.3%で、27億リヤルに達した。株価は、1.86%高の95.75リヤルに上昇、2840万株が取引された。
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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:25510 )