モロッコ:在外モロッコ人によるモロッコへの送金
2012年02月12日付 al-Hayat 紙

■在外モロッコ人のモロッコへの送金は68億ドル

2012年2月12日『アル=ハヤート』

【ラバト:ムハンマド・アッ=シャルキー】

外貨を管轄するモロッコの「外国為替取引所」の公式統計は、EU諸国に在住するモロッコ人の状況が、「ユーロ圏」の経済・金融危機の影響を受けなかったと報告した。EU諸国に在住するモロッコ人は、320万人と推計されている。在外モロッコ人によるモロッコへの送金は、昨年[2011年]、7.3%増の583億ディルハム(68億ドル)に増加した。フランスは、送金額が220億ディルハムに達し、首位に立った。この金額は、全送金額の約40%である。次いで、スペイン、イタリアが54億ディルハムだった。米国からの送金は、30億ディルハムで、サウジアラビアは17億7000万ディルハム、クウェートは4億4200万ディルハム、カタールは3億ディルハムだった。

これらの送金は、観光業と共に貿易赤字の埋め合わせに寄与している。貿易赤字は、8000億ディルハムに達した外国為替全体のうち、約1800億ディルハムに達した。

モロッコの観光収入は、昨年、73億ドルと推計された。フランス人・スペイン人観光客の減少が原因で、微減となった。同じく、外国からの直接投資額は、昨年初めからの11ヶ月間で、14%減の220億ディルハムに減少した。

投資活動は、外貨準備高に反映された。すなわち、中央銀行の手持ち資金は、2010年末の1980億ディルハムから、2011年末に1780億ディルハムへと減少したのである。また、モロッコは、金準備高を95億ディルハムに増加、特別引出権(SDR)準備高を53億ディルハムに増加させた。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:25521 )