ハーメネイー最高指導者「選挙への参加が多ければ多いほど敵に対する免疫力と安全は高くなる」(2)
2012年02月04日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者は、イスラーム体制のもう一つの長所として、技術・工学産業インフラや交通・通信の整備、ならびに産業の勃興に言及した上で、「こうした偉大なる進歩にもかかわらず、それに関して良質で明るい雰囲気の報道が国民に対して行われていないのは、実に遺憾である」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イスラーム革命の価値を〔革命を直接知らない〕第二・第三世代に伝えていったことも、イスラーム体制のもう一つの強みであると述べた上で、次のように付け加えた。「このことの明白な証拠として、学者にして殉教者の
モスタファー・アフマディーロウシャンと
レザーイーネジャードの存在を挙げることができるであろう。彼らは革命とイマーム〔・ホメイニー〕の時代、そして戦争の時代を〔直接〕知らなかったにもかかわらず、革命的・イスラーム的責務を理解することで、科学の分野で最高レベルにまで到達した。そして脅迫にもかかわらず、己の道を突き進んだのだ」。
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アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこれらの長所・強みについて述べた上で、「これらの科学的・社会的・技術的進歩はすべて、全面的な制裁という状況下で成し遂げられたものである。これは重要なことであり、希望を高めるものだ」と強調した。
■ 弱点の一つは現世主義的な傾向が生まれていることだ
同師は続けて、いくつかの弱点についても言及し、「こうした弱点の一つとして、国の一部の責任者が現世主義や
物質主義、富や奢侈、〔上辺だけ華やかで中身のない〕儀礼、そして
貴族主義に傾倒していることが挙げられる。こうした傾倒の結果、これらの精神が人民および社会にまで蔓延するようになっている」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者はまた、浪費の精神や消費主義が社会に生じていることに遺憾の意を表明した上で、「消費主義や俗世への強欲が抑制され、こうした欠点が社会からなくなるよう、努力することが必要だ」と強調した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、〔国が抱える〕弱点の一つとして、科学的進歩と平行して、倫理や精神性、魂の浄化において期待されたほどの好ましい進歩が成し遂げられていないこと、またイスラームの認める社会的正義が達成されていないことについて言及した上で、こうした弱点を取り除くためには、より一層の努力が必要だと語った。
同師は、イスラーム革命の目的達成に向けた歩みを続け、理想に到達するために、国の責任者ならびに人民がなすべき義務についても指摘し、「最も重要な義務の一つは、自らの責任をわきまえることである。これは特に、国の責任者たちに当てはまる」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者はさらに、次のように述べた。「政府や国会、司法権にいる責任者や人民の奉仕者たちは、互いに責任のなすりあいをしてはならない。なぜなら最高指導者、〔行政・立法・司法の〕三権、そして各機関の本分は憲法に明記されており、各責任者はそれぞれ法的義務に則って、自らの責任を受け入れる必要があるからだ」。
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同師はさらに、「各責任者の間、人民の間、そして責任者と人民の間に共感の心を作り出すことこそ、わが国の様々な困難を癒す絶対的秘訣なのだ」と語った。
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( 翻訳者:8409148 )
( 記事ID:25537 )