中東で低価格スマートフォン市場が活況
2012年02月16日付 al-Hayat 紙

■低価格スマートフォン市場活況

2012年2月16日『アル=ハヤート』

【ベイルート:本紙】

中東地域を含む発展途上国は、低価格携帯機器の市場を構成している。デロイト社は、今年の通信部門についての報告書で、「世界中の低価格(100ドル)スマートフォンの数は、今年度末で5億台を上回るだろう」と予想し、「これは、コンピュータと同様の機能を依然として含んでいる、複数の基本的なサービスを備えたスマートフォンへの需要が、継続的に伸びているためだ」と述べた。

デロイト社で中東地域の通信・メディア・技術部門を担当するサンティノ・サグトー氏は、中東地域を含む成長市場について、「低価格スマートフォンにとって最大のチャンスとなっている。というのも、これらの国々ではインターネット加入率が低く、通信や情報サービス獲得への需要が拡大している」との認識を示した。

同氏はまた、「100ドルスマートフォンは、青少年が初めて使う機種として理想的かもしれず、先進国のユーザも魅了する」との可能性も否定しなかった。

また、「この増加中の需要によって、製造者やサプライヤーには、携帯電話部品の値下げ圧力がかかることになるだろう。同様に、電子アプリケーションの開発者らに対しても、挑戦となるだろう。なぜなら、低価格スマートフォンの所有者は、アプリケーションを携帯電話にダウンロードして入手するのに出費を避ける傾向があるからだ」との見解を示した。

デロイト社の報告書は、近距離無線通信技術(NFC)を搭載した機器数が、2013年末に、3億台にまで増加すると予想している。「今年はデータの約1%が、インターネット回線を介さず、NFC搭載機器間で、ワイヤレスでやりとりされる」と推測し、「これは、2011年に記録された割合の倍に等しい」と述べている。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:25570 )