トルコ人が一人も住んでいないにもかかわらず、「トルコ村」として何世紀にもわたり知られている、ベルギーの村、フェモンヴィルでのカーニバルは大盛況のうちに行われた。
フェモンヴィルでは、カーニバルで毎年異なる国の民族衣装を纏う周辺の村とは反対に、トルコ国旗を持った騎兵が練り歩き、その後ろをブラスバンドが演奏をしながら歩くパレードの伝統を住民たちが昔から絶やすことなく続けており、観光客たちから大きな拍手喝采を受けた。ベルギー、オランダ、ドイツから来た何百人ものトルコ人も花を添えたカーニバルでは、子供たちが一番楽しんでいた。ベルギーのドイツとの国境に近いアルデンヌ高地にある約1000人が暮らすフェモンヴィルの広場には、ベルギー国旗とワロン自治区(ワロン地域)の旗のとなりにトルコ国旗も掲揚されている。村の中心地にある、現在は図書館として使用されている建物の入口では、大理石にあしらわれた月と星、建物の中ではガラスに描かれたトルコ国旗のモチーフが注意を引く。
フェモンヴィルでは「トルコ人の血」という銘柄のお酒も造られており、村にある唯一のホテルはの名前は「古のスルタン」である。村のサッカーチームのRFC Turkania (青年トルコ人連合)はベルギーのアマチュアリーグでトルコ国旗のロゴを身にまとい活躍を続けている。
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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:25638 )